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インタビュー

第2回 和歌山県立医科大学リハビリテーション医学講座 田島 文博 教授

ごあいさつ

和歌山県立医科大学リハビリテーション医学教室は、平成11年5月大学移転に伴い新設されました。教授を含め医師スタッフは総勢5名と少数ではありますが、コメディカルスタッフ(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師など)と一丸となり、患者様第一主義をモットーにリハビリテーション医療を実践しています。そして「最良のリハビリテーションは和歌山から」を合い言葉に、日々臨床、教育、研究活動に励んでおります。

当教室は小さいながらも近畿、中国、四国地方国公立医科大学(医学部医学科)で唯一のリハビリテーション(リハ)医学講座です。平成17年7月より、少ない医師スタッフながら、救急医学教室のご協力のもと、発症早期からリハ科が主治医となり、治療に当たる体制を導入致しました。これにより、全人的に、全身管理を含めた医療リハ研修が可能となりました。発病・受傷当日からでも適切な全身管理のもと、リハをも含んだ最良の医療が提供できるように今後も努力してまいります。

もちろん、本学は一般の中央診療部門としてのリハ部門も持っておりますので、回復期リハの研修も行えます。リハ医としては、重症・重複障害者に対する急性期リハの知識・技術を身につければ、回復期リハでのリハにも十分対応出来るようになります。症例数も多く、短期間で臨床能力が身に付くと考えます。男女を問わず、将来的にセントラルサービス部門での活躍を視野に入れている方も急性期の経験は重要だと考えます。

さらに、我々は共にリハビリテーション医療を実践してくれる仲間を求めています。臨床研修を終えたリハビリテーション医を目指す若い医師はもちろん、専門科が違ってもリハビリテーション医療に興味があり、今後リハビリテーション医を目指したい方も歓迎いたします。リハビリテーション医療は、障害者が対象であるため様々な分野の知識が必要であり、我々も常に様々な分野での知識を吸収したいと考えております。少しでも興味をお持ちの方は、是非ご連絡下さい。

田島文博先生にインタビュー

【質問1】先生のご専門分野を教えてください。その分野を専門に選んだ理由を教えてください。

臨床では急性期リハビリテーション一般、僻地医療、疾患では血管障害、脊髄損傷です。
研究では運動生理学、循環・体液調整、自律神経
社会的活動では障害者スポーツメディカルサポートです。

【質問2】リハビリテーション科医を専門にされた理由について教えてください。

患者さんを総合的に診る点が魅力でした。
また、患者さんが良くなっていく姿に感動しました。

【質問3】素養や特性が、リハビリテーション科医にとって必要ですか?

必要ありません。

リハビリテーションという分野そのものが非常に広いので、どのような素養を持っていてもフィットする仕事があります。

【質問4】ほかの専門医と比べて、リハビリテーション科医にはどんな特徴がありますか?

ある臓器や疾患に依存していないので、今後、どのように社会情勢が変化しても、疾患構造が変化しても仕事があるという柔軟性と強靱な社会的ニーズがある点が強みです。
患者さんサイドで医療を進められる点が特徴です。

【質問5】若き日の「忘れられない患者さんとの思い出やエピソード」を教えてください。

高校生の脊髄損傷患者さんです。
頭部外傷の大学生。
関節リウマチの女性。

エピソードが多すぎて書ききれません。