Archive for the '専門医会' Category

Published by 事務局 on 25 1 月 2012

第6回日本リハビリテーション医学会専門医会学術集会のご報告

第6回日本リハビリテーション医学会専門医会学術集会 代表世話人
関西医科大学附属滝井病院リハビリテーション科   菅 俊光

平成23年12月10〜11日に神戸国際会議場で開催させていただいた第6回日本リハビリテーション医学会専門医会学術集会には750名を超える方々に参加して頂き、盛会のうちに終えることができました。つい1ヶ月前に日本リハビリテーション医学会学術集会が開催されたことに加えて、前日から急激に寒さが増したために、どれだけの方々に参加していただけるか不安に思っていましたが、全国各地から多数のご参加を頂き代表世話人として感無量です。

「リハビリテーション科医の主張」をメインテーマに、シンポジウム「がんのリハビリテーション」、ミニシンポジウム「リハビリテーション医療における精神症状への薬物療法」、パネルディスカッション(1)「地方会での取り組み」、(2)「リハビリテーション科医師の奮闘記」のほか、ポスターセッション(演題)、教育講演(3演題)、ランチョンセミナー(4演題)、さらにセミナーとして実技セミナー(「超音波」、「小児リハ」)およびRJNセミナーを企画させて頂きました。

シンポジウム「がんのリハビリテーション」は、リハビリテーション医療の中でも最近のトピックの一つであり、全国的にその重要性が認識されてきている分野で非常に活発な討議が行われました。

ミニシンポジウム「リハビリテーション医療における精神症状への薬物療法」では、リハビリテーション医には切っても切れない業務であり参加者の多くがメモを片手に熱心に傾聴されていたのが印象的でした。また、パネルディスカッションとしましては、「地方会での取り組み」、「リハビリテーション科医師の奮闘記」を用意しましたが、両者とも時間を超過しての討議がなされ非常に有意義なパネルディスカッションにすることができました。特に「 リハビリテーション科医師の奮闘記」では、家庭と子供をもつ女性医師の視点から発表された口演は印象的でした。

シンポジウム、パネルディスカッションでは、日々の診療や学会活動での経験や気づいた点など、屈託のない意見を熱く語っていただきました。ポスターセッションにおいても、1日目の最終セッションにもかかわらずたくさんの先生が残っていただき、発表に聞き入り討論に参加していただきました。

教育研修講演では産業医科大学リハビリテーション医学講座の和田太先生に「リハビリテーション支援ロボット」と題してロボットを応用したリハビリテーションとその効果についてご講演いただき、東京慈恵会医科大学附属病院リハビリテーション科の安保雅博先生には「脳卒中上肢麻痺のリハビリテーション」として、最近の脳画像解析の進歩とともに、これを応用した脳の可塑性促通を目的としたリハビリテーションの最新事情をお話いただきました。昭和大学医学部リハビリテーション医学教室の水間正澄先生には「リハ科専門医としてのこどもへの関わりかた」と題して小児を専門とするリハビリテーション医のみならず、一般のリハビリテーション医としても知っておかなければいけない脳性まひ患者様の評価法や対応について、分かりやすくご講演いただきました。

ランチョンセミナーでは東北大学 上月先生の「災害リハビリテーション-望ましいリハ支援のあり方-」、慶応義塾大学 藤原先生の「脳卒中片麻痺上肢の新たな治療-HANDS療法-」、永生病院 千野先生の「上下肢痙縮のボツリヌス治療とフェノール神経ブロック」、藤田保健衛生大 才藤先生の「ロボットが変えるリハビリテーションの未来」の講演が行われ、リハビリテーション専門医として必要な最新の知識を得ることができました。

1 日目の夜には意見交換会を開催しましたが、大変多くの方に参加して頂きました。この場でも「リハビリテーション科医の主張」が繰り広げられていました。また、恒例の新専門医からの挨拶では、熱き思いを語って頂き今後に大きな期待を持ちました。さらに、その後に開かれましたRJN懇親会も大盛況でした。ここでも、女性の熱き思いを感じました。

おかげさまで、学術集会としては非常に盛り上がり、成功裏に終わらせることができたと感じています。ただ、運営に至らない点も多々あったとは存じますが、この紙面を借りておわび申し上げます。またご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました。

テーマ「リハビリテーション科医の主張」やシンポジウム、パネルディスカッションなどのすべての企画や運営は下記の実行委員の先生とともに協議・実行させて頂きました。実行委員会は昨年の6月から11回開催しましたが、平日の夕刻に2時間を超える長時間となりました。この場をかりて感謝させて頂きくとともに、皆様にご報告させて頂きます。

実行委員会
委員長   田中 一成
委員       大澤 傑  加藤 洋  高橋 紀代  中馬 孝容  寺本 洋一  中土 保  平林 伸治  仲野 春樹
オブザーバー   佐浦 隆一  宮﨑 博子

 

PDF第6回専門医会学術集会抄録集(PDF)

Published by サイト管理者 on 24 7 月 2009

第4回リハビリテーション科専門医会学術集会 託児室のご案内

お子様を同伴する参加者のために、会期中、会場内に託児室をご用意します。ご利用を希望される方は、下記の注意事項をご確認のうえ、8月31日(月)15:00までにお申込みください。定員になり次第、申込を締め切らせていただきます。託児室の運営は、学術集会会場2階幼児室にて、NPO法人きらり「きらり」岡谷園(託児専門業者)が行います。

設置期間
および利用時間
10月16日(金) 9:00~17:30
10月17日(土) 8:30~17:30
10月18日(日) 8:30~12:30
設置場所 学術集会会場 下諏訪総合文化センター内2階 幼児室
対象 0歳~未就児
※学術集会に参加者同伴のお子様に限ります。但し、小学生については、お問合せください。
利用料金 お子様1名につき、1日1,000円
昼食弁当は、一時託児申込書により、予約でお受けします。(1食当たり250円追加)
お支払い方法 ご利用日当日に、託児室にて直接現金でお支払いください(カード不可)。
申し込み方法 8月31日(月)15:00までに、「一時託児申込書(PDF)」に必要事項をご記入のうえ、E-mailまたはFAXにてお申込みください。
「一時託児申込書」が届きましたら、より詳細な内容をご記入いただく「託児申込書」をE-mailもしくはFAXにてお送りします。
「託児申込書」には、必要事項をご記入のうえ、ご利用日当日に、保育者へお渡しください。
「一時託児申込書」を送信後、3日経っても(日曜日を除く)連絡がない場合には、NPO法人きらり「きらり」岡谷園まで、直接お問合せください。

PDF一時託児申込書のダウンロード
当日の持ち物 1) 着替えの服・下着一式・紙おむつ(必要な方)・お手拭タオル
2)  ビニール袋 (汚れ物などを入れます)
3)  おやつ
※あめ・ガム類をのぞく
※お子様が食べられるだけの量を容器に入れてお持ちください。
4) 水筒(水・お茶類)
※ジュース類を除く
5) 託児申込書

・ お子様の持ち物には、全てに名前をお書きください。
・ 昼食などお食事はお子様とご一緒にお願いいたします。
・ アレルギー体質などで食べ物に制限のある場合は、必ず保育者に伝えてください。
緊急時の呼び出し 急な発熱、不測の事態などには、会場内の保護者に対応していただくことを前提にしています。託児室からの保護者への呼び出しに応じて頂きますので、当日提出する「託児申込書」に携帯電話番号(お持ちの方のみ)をお間違いのないよう記入してください。
保険 NPO法人きらり「きらり」岡谷園では、託児中の事故に備えて福祉サービス総合補償に加入しております。託児室ではお子様の安全を充分配慮いたしますが、万が一事故がおきた場合には、保険の適用範囲内での補償となる旨ご了承ください。
また、日本リハビリテーション学会および第4回リハビリテーション科専門医会学術集会は、託児中の事故について責任を負いかねますので、あらかじめご了承願います。
その他の注意 ・お迎えの時間は厳守してください。託児時間の延長や時間変更はできません。
・病児の託児は申し訳ありませんがご遠慮いただきます。

 お問合せ・申し込み先

NPO法人きらり 「きらり」 岡谷園

〒394-0028 長野県岡谷市本町4-11-33
電話・FAX:0266-23-6656
E-mail:akkk-marumo@wa2.so-net.ne.jp

担当:横山桂子、藤井志保

※詳細は、NPO法人きらり 「きらり」 岡谷園へお問合せください。本学術集会からの補助金はございません。

Published by 事務局 on 07 4 月 2009

第3回リハビリテーション科専門医会学術集会のご報告

第3回リハビリテーション科専門医会学術集会代表世話人
佐伯 覚・池田 聡

2008年12月6日と7日に都久志会館(福岡市)で第3回リハビリテーション科専門医会学術集会が開催されました.多くの先生方のご参加をいただき,盛況のうちに無事終了することができました.この場を借りまして諸先生方及び関係者の方々に厚く御礼申し上げます.

参加されなかった先生方にも是非学術集会の内容を知っていただきたく,抄録集と報告書を掲載させていただきますので,お時間のある時にご覧ください.

今後とも専門医会へのご協力をよろしくお願い申し上げます.

PDF第3回専門医会学術集会報告
PDF第3回専門医会学術集会抄録集

Published by 事務局 on 29 11 月 2008

第1回リハビリテーション科専門医会学術集会のご報告

2006年11月19日(日)に東京慈恵会医科大学中央講堂において、第1回リハビリテーション科専門医会学術集会を開催しました。当日はあいにくの雨天で肌寒く、参加人数に不安がありましたが、幸い200名弱の参加があり、ほっとすると同時に来ていただいた先生のご期待に沿えるように座長・講師とも気合を入れて行いました。司会には東京慈恵会医科大学の橋本圭司先生が担当され、専門医会担当理事である土肥信之先生、代表世話人および関東地方会世話人の挨拶の後に5講演および臨時総会を行いました。以下に講演概要について報告します。

旧専門医会から新専門医会への提言

浜松市医療公社 石神重信先生

1982年に第1回専門医試験が行われ、第1期合格の米本恭三先生を初代代表世話人として専門医会を結成されたことに始まり、専門医の学会での立場の変革について述べられた。学会として専門医は作ったもののその役割や展望がはっきりせず、また当時のリハ学会幹部の多くは専門医でないために専門医の要望・意見との間にねじれが生じていたこともあって、学会外部組織として旧専門医会を作り活動してきたこと、その後理事の多くが専門医となったために、今回ようやく学会内部の組織として専門医会が発足したという経緯について話された。新専門医会への提言としては①専門医育成に関する教育が不十分であること、②専門医の臨床的な能力が不足していること、③専門医が学会をリードしていくという自覚が足りないことについて述べられた。

石神先生の提言はまさに今回の専門医会の目的と一致するところであり、今後上記の提言に対していかにこれを発展させていけるかを専門医全体で考えていきたい。

専門医会に望むこと

慶應大リハ医学教室 里宇明元先生

専門医としてどのような活動をすべきであるか、その上で専門医会はどのような役割を果たすべきであるかについて述べられた。第1は質の高いリハ医療の提供を行うことで、ピアレビューによる質の確保、急性期から地域生活までのリハ医療のネットワーク化、診療ガイドラインの策定によるリハ医療の標準化を通じて貢献していく必要性について述べられた。第2はリハ医学の進歩への牽引を行うことで、運動障害・認知障害の軽減・克服のために、多施設共同研究の基盤整備などにより質の高い基礎研究、臨床研究を推進し、成果を発信する責任について述べられた。第3は教育・啓蒙活動に関する活動の必要性で、専門医育成については特定の疾患・障害に対するリハ技術を高めるためにその技術を得意とする施設で研修できるプログラムユニットの必要性について述べられた。第4はリハ医学を志す者を増やすための活動について述べられた。また専門医会の活動は全国の大学・施設間の協力体制のもとに行えること、専門医は質の高い機動性のある集団であることを強調されていた。

専門医会として上記の全てを行う必要性は理解できたが、全てを同時に始めることは実際には困難であるのでガイドライン策定への協力や多施設間研究から手をつけていくのがよいのではと考えている。

rTMSと脳血流変化

帝京大リハ科 羽田康司先生

経頭蓋磁気刺激(TMS)に対する脳血流変化の評価として近赤外分光法(NIRS)を用いた方法について述べられた。先生のグループが市販の磁気刺激コイルとNIRSプローブを組み合わせた装置を用いて評価した結果についてPET、SPECT、fMRIでの研究と比較しながら考察され、空間分解能と時間分解能の違いで結果が異なる可能性について述べられた。NIRSの装置が非常に高価であることから装置を常に使用できない困難さについて話されたが、そのような状況でも何とか工夫すれば良い研究ができる実例と思われた。

FIMの効能と限界

杏林大リハ科 山田深先生

リハの世界では今や誰もが用いているFIMに関して、その有用性と使用に関する問題点を中心に述べられた。統計学的分析にはFIMは順序尺度であるので、原則として平均値を用いることが適当でないこと、運動と認知の項目はまとめない方がよいこと、Rasch変換を行うことの有用性などについてわかりやすく述べられた。また回復期ではかなり確立されているが、今後急性期あるいは維持期においてどのように利用していくかが課題であると述べられた。FIMの有用性と問題点について再認識させられた講演であった。

食道入口部通過における生理学的左右差の臨床的意義

都立墨東病院リハ科 瀬田拓先生

嚥下造影検査(VF)正面像における健常者の左右差について以前の教科書的報告に疑問をもち研究を行ったという講演であった。結果として男性の中高齢者に左右差を認める症例が多い(左が多い)ということで、今回はこの事実に留まらず、この臨床的意義についても考察されていた。最後に専門医会に対する建設的意見についても述べられ、今後専門医会の中で積極的に活動していただきたい若手の先生という印象をもった。

◎◎

尚、来年は代表世話人が北海道大学 生駒一憲先生となり、その次は九州地区として産業医科大学 佐伯覚先生と鹿児島大学 池田聡先生となりました。来年以降は2日間開催を予定しており、内容をさらに充実させるとともに、専門医間の交流をより深めるものにしていきたいと考えています。また平成19年度からは専門医資格更新に対して専門医会学術集会参加が必須となります。来年はさらに多くの先生方に参加していただければと思います。

今回参加された先生方、担当理事の土肥先生、講師の先生方、運営をお手伝い頂いた東京慈恵会医科大学、昭和大学、横浜市立大学リハ科関連の先生方に専門医会幹事を代表して深謝いたします。

(文責:菊地尚久)

◎◎

代表世話人:菊地尚久・安保雅博
関東地方会世話人:羽田康司・笠井史人

Published by 事務局 on 28 11 月 2008

第2回リハビリテーション科専門医会学術集会のご報告

第2回リハビリテーション科専門医会学術集会代表世話人
生駒一憲

2007年12月8日と9日に北海道大学学術交流会館で第2回リハビリテーション科専門医会学術集会が開催されました.多くの先生方のご参加をいただき,盛況のうちに無事終了することができました.この場を借りまして諸先生方及び関係者の方々に厚く御礼申し上げます.

参加されなかった先生方にも是非学術集会の内容を知っていただきたく,抄録集と報告書を掲載させていただきますので,お時間のある時にご覧ください.

今後とも専門医会へのご協力をよろしくお願い申し上げます.

PDF第2回専門医会学術集会抄録集
PDF第2回専門医会学術集会報告

Published by 事務局 on 28 11 月 2008

「リハビリテーション科専門医需給」に関する報告

日本リハビリテーション医学会 リハビリテーション科専門医会
「リハ科専門医需給に関するワーキンググループ」 担当幹事 佐伯  覚
委員 菅原 英和,瀬田  拓,水野 勝広
吉田  輝,若林 秀隆

要旨

全文はこちらからPDF

近年の医療環境の大きな変化や増大するリハビリテーション(以下,リハ)の社会的ニーズに対し,リハ科専門医数の不足あるいはリハ科専門医不在によるリハ医療の質の低下が指摘されている.実際に全国にどの程度のリハ科専門医が必要なのかについて,いまだ学会内部での正式な議論はなされていない.リハ科専門医会では専門医会独自の研究・調査活動の一つとして,同会内部に「リハ科専門医需給に関するワーキンググループ」を設置し,将来のリハ科専門医の必要数を検討した.

リハ科専門医がカバーする領域は保健・医療・福祉分野に至るまで幅広く,その専門性と役割は他科と比べてきわめて広いという特殊性がある.リハ科専門医必要数を算出するにあたって,リハ科専門医は疾患単位ではなく障害を中心に横断的な診療を実施すべきであり,さらにリハ医療の質向上のためには専門医の役割分担をもっと明確にすべきであるという観点から,専門医の役割を1)臨床急性期・一般病床,2)臨床回復期,3)臨床維持期・地域支援,4)教育・研究の4領域に分け,各分野における必要数を推計した.

各領域での調査検討結果をまとめると,2007年4月現在の専門医数1,384人に対し,必要数は合計で3,078~4,095人と推計され,不足数は1,694~2,711人と算定された(表).

リハ科専門医数は1980年から毎年30~50人の割合で増加傾向にあるが,専門医3,000人の到達が2047年,4,000人到達が2069年の見込みであり,そこからさらに資格喪失者や死亡者を差し引くと必要数を満たす可能性はない.現状のままでは,社会的ニーズに到底応えることはできず,リハ医療の質も担保することができない.専門医育成・増加に向けた抜本的な対策が必要である.

本報告は,その要旨であり,詳しくは第2回リハ科専門医会学術集会パネルディスカッション「リハ科専門医の需給を考える」(本誌45巻8号掲載予定)を参照されたい.

表 職域役割別のリハ科専門医現在数,必要数および不足数

  専門医現在数 専門医必要数 専門医不足数
2) 臨床回復期 195 885~1,325 690~1,130
1) 臨床急性期・一般病床 1,068 1,529~2,038*
1,461~1,948**
821~1,398
3) 臨床維持期・地域支援 428
4) 教育・研究 121 304 183
合計 1,382 3,078~4,095 1,694~2,711

*神奈川モデルより推計,**厚生労働省全国医療施設調査より推計

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