リハビリ科医師の実際

「平成28年度 医学生・研修医等をサポートするための会」は、第11回専門医会学術集会との同時開催で、平成28年10月30日12時10分より金沢市文化ホール3階第会議場にて開催されました。

日本医師会より後援を受けての開催であり、今年のテーマは「リハビリテーション科医師の実際 ~多彩な現場で活躍している3人の先輩と徹底討論!~」を掲げました。若い医学生・研修医へのメッセージとして、男性からの提案や、臨床と研究の両立もテーマとしました。医学生、初期研修医、後期研修医を含む51名が集まりました。土岐めぐみ先生による開会宣言、平成29年10月に開催される第1回秋季学術集会の大会長である菅本一臣先生からご挨拶をいただき、池永康規先生による”Amazing grace”のフルート独奏、浅見豊子担当理事の挨拶に続き、北陸地方からの3人の演者による講演となりました。

1題目、市立砺波総合病院リハ科 中波暁先生からは、北陸地方会員を対象に今夏行われた「ワークライフバランスに関するアンケート調査」の結果報告と、「北陸でリハビリテーション科医を目指す! ~整形外科医からスタートした私の場合~」と題してご自身のキャリアについてお話がありました。男女の働き方や休暇取得の違いが一目で明らかになるデータ報告に次いで、写真なども交えた「ワーク」と「ライフ」の報告に、会場はしばしば笑いに包まれました。

2題目、やわたメディカルセンターリハ科 池永先生からは「最高に楽しいリハ医ライフ! ~チーム医療・地域連携~臨床研究・国際学会~家族・子育て~音楽・猫?~」のタイトルで、日々の文化的生活を楽しむ姿勢が生活構築をするリハ医の診療に幅を持たせるとのご指摘や、日々の診療からリサーチクエスチョンを考え研究・発表につなげることの重要性、そして多くの疾患ステージ・職種での共通言語としてICFの必要性に関するお話をいただきました。地域連携を含む臨床や、研究活動でも活躍されている池永先生ならではの楽しいお話でした。

3題目、金沢大学教授 染矢富士子先生からは「学会発表って大変? ~必要に迫られてしてきたこと~」のタイトルで、学術活動の意義について、大学でお仕事される先生ならではのリアルなお話をいただきました。すなわち研究を開始する前に先人の論文を読み込むことや、結果の解釈における適切な統計処理がいかに重要であるか、ということはもとより、研究者に対する評価基準としてのインパクトファクターの意味合いや、女性に特有の育児と研究の両立についてなどです。すでに研究に関わっている参加者にも強く印象を残すお話でした。

質疑応答では、リハ科を検討している研修医から、初期研修終了後の進路として他科を経由した方が良いか、直接リハ科に進んだ方が良いかという質問があり、演者のみならず会場の先輩医師からも続々と熱いコメントが寄せられました。新専門医制度で基本領域のひとつとなったリハ科は、新しい人を熱烈歓迎するという点で会場の意見は一致しました。若い世代のリハ科医からも意見が述べられ、今後の発展を予感させるディスカッションとなりました。

終盤には大串幹担当幹事より今後のRJN委員会活動に関する抱負を語っていただき、記念撮影ののち散会となりました。用意されていた北陸グルメの押し寿司、お吸い物、和菓子、地酒ケーキ、白えびせんべいとも好評で、食べて笑って熱く話した、楽しいセミナーでした。

平成28年度 RJN企画 ランチタイムセミナー 写真

平成28年度 RJN企画 ランチタイムセミナー 写真

平成28年度 RJN企画 ランチタイムセミナー 写真
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他会場のハンズオンセミナー参加者が途中退席されましたが、総勢51名の参加をいただきました。