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リハビリテーション科女性医師ネットワーク(RJN)

平成27年度医学生、研修医等をサポートするための会 RJN企画 リハ科が気になる医学生・研修医・医師のためのプロフェッショナル紹介セミナー「リハ科専門医の仕事」報告

リハ科が気になる医学生・研修医・医師のための
プロフェッショナル紹介セミナー「リハ科専門医の仕事」

今年で7回目を迎えるリハビリテーション科女性医師ネットワーク(RJN)セミナー(日本医師会「平成27年度医学生、研修医等をサポートするための会」共催)は、さわやかな秋晴れの11月29日(日)、第10回日本リハビリテーション医学会専門医学術集会(「専門医新時代~今こそアピール、リハ医の真価~」)との同時開催で、御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターで開催されました。

今回のテーマは、ずばり「リハ科専門医の仕事」。大学病院、地域の総合病院、リハ専門病院と、それぞれの職場で活躍する3名の女性リハ科医に、リハ医療の魅力、リハ科医を目指したきっかけ、日々の診療で感じてきたこと、女性の立場で医師として働くこと、これからのリハ医療のあり方など、思いのたけを存分に語っていただきました。いずれも熱のこもったお話に、医学生、研修医はじめ、リハ科医のキャリア形成に関心のある医師など、参加した総勢50名が聞き入りました。

セミナー冒頭にあたり、RJN担当理事の浅見豊子先生の御挨拶、また、次年度専門医学術集会の代表世話人八幡徹太郎先生(金沢大学)から次回集会のご案内があり、講演プログラムへと続きました。

お一人目は、東京大学医学部附属病院リハビリテーション科藤原清香先生。「障害のある子ども達の元気とその家族の笑顔に支えられて ~公私すべての経験がリハビリテーション科専門医としての診療に生きる~ 」のタイトルで、先天性切断の小児への義肢処方などリハビリテーションアプローチを通じて、子どもたちの健やかな成長を支える喜びについて語って下さいました。また、女性医師として、ご自身の出産・育児の経験と、医師としてのキャリア形成のため、努力、工夫されてきたことについても伺うことでき、これからキャリアを築いていく若い医学生や研修医にとって大いに励みとなりました。

次にお話し下さったのは、船橋二和病院リハビリテーション科 関口麻理子先生で、タイトルは「『障害受容って必要なの?』~患者さんの生きる力から学んだこと~」。関口先生は、「病気が治らない」で終わらず、その先の生活を、患者さんとともに造り、ともに歩んでいくリハビリテーション医療の魅力に気づき、初期研修を終えた段階でリハ科に進まれました。聴覚障害をもちながら医師を目指したご自身の経験も交えながら、日々の診療から、脳卒中の後遺症に戸惑う患者さんの思いを受けとめ、障害受容が難しい患者さんを医療者自身がまず受容することの大切さについて語って下さいました。専門医にとっても深いテーマである「障害受容」という難しいテーマを、若い世代と共に考える貴重な機会となりました。

最後にお話し下さったのは、東京都リハビリテーション病院 地域リハビリテーション科 堀田富士子先生。「リハビリテーション科専門医としてのアドバンテージ」のタイトルで、内科・整形外科での診療経験からリハ科を志望されるに至った経緯から、リハ医療の独自性と、その独自性を生かし現在取り組まれている超高齢社会を支えるシステム作りについて、示唆に富んだお話を伺うことができました。また、女性リハ科医がまだ少ない時代からキャリアを積んでこられたご経験から、後進のために時短勤務制度を獲得されるなど女性医師が働きやすいシステム作りにも尽力されてきました。厳しい環境の中でも、目標に向かってたじろがず果敢に挑まれる姿勢は、職業人の規範とすべきものとして、こちらも襟を正したい気持ちになりました。

3名のご講演の後、質疑応答に加え、それぞれの講師から若い世代へのエールを送っていただき、まだまだ伺いたいことはたくさんあって名残惜しいなか、盛会のうちに終了時刻を迎えました。

最後に、第10回専門医学術集会代表世話人笠井史人先生にご挨拶いただき、今後のRJNの活動が一層実り多きものとなるようご祈念いただき、閉会となりました。

担当世話人 藤谷順子・浅野由美

集合写真など