第2章 患者個人情報保護

臨床研究を行うためには、個人情報の保護に配慮されていることが必須である。患者が入院した時点で病院は個人情報を得たことになる。病院としての取り扱い方法の明示(個人情報保護指針など)の中に「研究目的での使用」が謳ってあることが望ましい。

リハの臨床研究・調査データは可及的早期に匿名化された状態にしておくべきである。匿名化処理としては通常、連結可能匿名化が行われる。これは、連番などを付与することで、照合表と付き合わせれば患者情報にたどり着ける仕組みである。この場合、照合表の管理を厳重にして、研究データと同一場所に置かないようにする。研究が完全に終了し次第、照合表を消去して、連結不可能匿名化の状態にすべきである。

参考資料: 医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取り扱いのためのガイドライン(厚生労働省平成16年12月24日)- 以下のホームページからのリンクでPDF fileを入手可能。

厚生労働分野における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン等

http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/seisaku/kojin/index.html

2006.10.16