[リハ医学 第
辻 哲 也,大田 哲生,木村 彰男,千野 直一,石神 重信
県立静岡がんセンターリハビリテーション科
(受付:
要 旨: 脳血管障害による痙性麻痺患者24名を対象にmodified Ashworth scale(MAS)(肘関節屈筋,手関節掌屈筋,膝関節伸筋,足関節底屈筋)の検者間信頼性の評価を行った.評価があいまいになりやすい点を表にした「MAS評価マニュアル」を作成し,評価を行う際の参考にした.MASの重みつきχ係数は0.66〜0.76,MAS合計点の級内相関係数も0.91と高値であった.MASの検者間信頼性は良好であり,痙縮の経時変化や治療効果を判定するための痙縮評価の尺度として利用可能であることが示された.MASの評価基準マニュアルが信頼性の向上に有用であった.
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