[リハ医学 第
牛場 潤一, 正門 由久 小宗 陽子 富 田 豊
慶應義塾大学大学院理工学研究科
(受付:
要 旨: 長橈側手根伸筋(ECRL)から同側上腕二頭筋(BB)の運動神経への神経投射を,post-stimulus time histogram法を用いて調べた.被験者は健常者10名である.針電極を用いてECRL筋枝に電気刺激を与えたところ,計100個の運動単位のうち15個に抑制,10個に促通が観察された.両者ともECRLの運動閾値より低い刺激強度でも観察された.両者の潜時を検討するため,表面電極による肘関節部での正中神経刺激によって単シナプス性Ia促通を観察した.潜時比較の結果,ECRL筋枝への刺激により得られた反応は,単もしくは二シナプス性投射であると考えられた.
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