<医局だより>
当教室の卒後教育は,リハビリテーション科,整形外科,神経内科,呼吸循環器内科などを4カ月ごとにローテーションする2年間の初期研修システムに始まります.その後,救命救急病院を含めた教育関連病院(現在13病院)に原則として1年単位で勤務し,臨床経験を積んでいくわけですが,幅広い視野を身に付けるためにも,質の異なる施設や他大学でのリハビリテーション医療を勉強できる機会をもつことは,極めて有意義なことであると思います.今後の,リハビリテーション医としての互いの積極的な交流を期待して,私達の教室の主な年間行事をご紹介したいと思います.
教室全体としての勉強会は,月に1度,土曜日の午後に医局員全員が集まって行います.予め与えられたテーマについて,その歴史的背景,リハビリテーション医学における意義を明らかにしたうえで,そのtopicsについて一定時間内でレクチャーしなくてはなりません.このMajorとよばれる勉強会は,3〜6年目の専修医にとって,恐怖(?)ではなく,知識を整理し,講演の仕方を学ぶ絶好の機会となります.
避暑地で年1回行われるサマーセミナーは,学位取得に向けて進められている研究の内容,計画およびそれまでに得られた研究結果について,医局員全員で討論する会です.ここでは,どのようなリサーチが進められているのかを全員が知り,学術的意見を交換しあってその研究の質を高めること,これから研究を開始しようとしている人にその進め方を学んでもらうこと,そしてその後の懇談会やスポーツを通じてさらに親睦を深めることを目的としています.
リハビリテーション医が常勤する11の教育関連病院のコメディカルが集まって年1回開かれる医療懇話会は,各病院での臨床や研究で得られた話題を,さまざまな職種から提供しあうとともに,病院対抗ゲームなどで結束を高めようとするもので,今年で第16回を数える伝統的行事となっています.
FIM講習会,筋電図講習会を定期的に主催する労力は並み大抵のものではありませんが,医局員自身の知識を磨く場となっています.その他,スポーツ医学懇話会,電気生理研究会,リウマチ研究会などが,他科と合同で年2〜3回の割で定期的に開かれています.
これらの当教室の年間行事に参加を希望される先生方は,研究員の制度もございますので,長谷までご一報いただきたくお待ちいたしております.(長谷 公隆)