<会員の声>

歩行分析の診療報酬点数化について

大橋正洋
(神奈川リハビリテーション病院リハビリテーション科)


 本年4月の診療報酬点数改訂に伴い,歩行分析検査に関して「項目エ」が追記されました.

  D250平衡機能検査
  5「5」の重心動揺計 ア,イ,ウ 省略
  エ 下肢加重検査,フォースプレート分析,動作分析検査を行った場合は,区分「D250」の「5」の重心動揺計により算定する.

 すなわち,下肢荷重検査(足圧測定など),フォースプレート(床反力計),動作分析(3次元動作分析)を,医師の指示に基づいて,医師,臨床検査技師あるいは理学療法士等が施行した場合,それぞれ重心動揺計と同じ250点として算定できるようになりました.
 歩行分析はリハ医学において,大事な臨床検査手段です.しかし現在のところ,臨床の場に浸透していない印象があります.診療報酬点数化を機会に,歩行分析をどのように導入すべきか,リハ医による検討が必要と思われます.