<医局だより>

東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座


 東京慈恵会医科大学は,明治14年に高木兼寛先生が成医会を発足されたのが始まりで,開学以来119年の歴史があります.現在,附属病院は4病院あり,日本の大学病院の中でも屈指の規模となっています.
 リハ科は,米本恭三教授のもと昭和58年に特設診療科として設置され,診療が始まりました.昭和63年には,リハ科が正式に講座として認められました.日本で6番目にできたリハ医学科の講座であり,米本恭三教授が初代の主任教授に就任し,平成10年度より宮野佐年教授が2代目の主任教授となり現在に至っています.
 平成12年度現在,医局員の総数は,宮野佐年教授・猪飼哲夫助教授・大橋正洋助教授をはじめ,40名(専門医19名,認定医4名)になります.また研修施設としても,東京都リハ病院,神奈川総合リハセンター,東京逓信病院,都立豊島病院をはじめとし14あり,大きな医局となってきました.
 医局は,東京多摩地区に位置する東京慈恵会医科大学第三病院にあり,リハ科専門病床が27あります.大学病院のコメディカルは,ST4名・OT6名・PT34名がリハ科に所属しています.第三病院の一日当たりの外来患者数は約100名,骨関節疾患が約半数を占めています.それとは対照的に入院患者は約70%が脳血管障害です.
 我々医局のあり方は,学祖高木兼寛先生の『病気を診ずして病人を診よ』の精神に則って,プライマリ・ケアに要求される医学的知識と技術はリハ医学を身につけるための土台と考え,すべての医局員が患者の全身管理ができることが先ず必要です.また種々の疾患の機能障害・能力低下のリハ治療と社会復帰を基本としたQOLの向上を目標としています.
毎週火曜日には医局会があり,毎週土曜日の昼にランチョンミーティング,第3週の土曜の午後には,リサーチの検討会つまり各機関で行っている研究の報告会を開いており,遅くまで質疑応答をしています.第1週の水曜日には大学病院のコメディカルと症例検討会を行っています.また,整形外科・脳神経外科・神経内科などの先生方とも毎週定期的にカンファレンスを行っています.他大学のリハ科との交流も盛んで第4週の水曜日には,慈恵医大・防衛医大・昭和大・千葉大などの先生方が中心となってRJCという勉強会(本年7月で第147回)を開いています.
 レクリエーションも盛んで,年2回のゴルフコンペはじめ,各種コメディカルや他科の医師との親睦を深めるため,いろいろな会を催しています.(安保雅博)

東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座
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●第三病院/〒201-8601 東京都狛江市和泉本町4-11-1
Tel03-3480-1151,Fax03-5497-4120
E-mail: jikriha-adm@umin.ac.jp