来る11月18日(土),19日(日)の2日間,新装なった大阪市大医学部講義室で開催予定の学術集会は2000年ミレニアムの締めくくりとして約500名規模の学会として行われる.大学・リハセンター協議会と共催,教育委員会教育研修会を併設してプログラムを準備している.
従来の集会との主な変更点は,第1に学術集会としての色彩を強め,専門医の研究内容をアピールしていただくこととし,現在14演題がエントリーされている.いずれもリハ医学会学術集会の場では時間的制約もあってdebateが設定できにくい高い内容のものである.
第2は,シンポジウム(18日)として「リハ専門医制度を問う」のタイトルで3時間の討論を準備している.特に,専門医の役割を多面的に検討しようという趣旨で,認定委員会,生涯教育委員会,Taskforce委員会,学会制度,リハ専門医会,大学・リハセンター協議会から6名の演者を用意している.会員諸氏の活発な討論を期待している.
第3には,教育委員会への支援として,19日300名収容の大講義室で,リハ専門医のなかでも最もアップデートな研究,臨床内容として評価されている4演者から,主に認定臨床医を対象とした講演を予定しており,研修単位として4単位が与えられることになっている.研修単位と履修費については,リハ医学誌(37巻6号掲載)での案内で多少混乱があったが,一括5,000円とし,会場の制約から荒巻駿三近畿地区教育委員への事前エントリー制となっているのでご注意いただきたい(詳細はリハ医学37巻9号554頁,10号630頁参照).
一方,19日同会場の200名収容の中講義室では,専門医のコースレクチャーが同時進行しており,認定臨床医の先生方のカレントトピックスへの参加も期待している.なおカレントトピックスのみの参加は,2日間で従来通り1単位である.
第4として,一番肝腎なことであるがリハ専門医会の規約改正の継続審議が行われる.去る6月のリハ医学会でも討議されたが(リハニュース6号参照),起草委員会から新たな提案がされる予定であり,今回は一番討議しやすい時間帯である2日目の19日に,11時30分より45分間,場合によっては時間の延長もできるように配慮している.
21世紀初頭のリハ医学会の命運を占う意味でも特に重要と考えるので,当日参加できない会員諸氏からも各地区医員を通じて,あるいは当番幹事まで意見を伝えていただきたい.
20世紀の終わりを締めくくる重要な大会として実りあるものにできるよう,事務局も準備を重ねており,諸先生方には演者や座長の依頼に際しては快くお受けいただきたい.
大阪は,大阪市大・大阪大学教授であった故水野祥太郎教授が第1回日本リハ医学会を主催された記念すべき場所である.また天王寺地区は,北には通天閣,電気の町日本橋,若者の街ミナミに近く,JRや地下鉄,南海電車,近鉄電車など南の玄関口で交通の要衝でもある. …大阪の地での再会を祈念しつつ.
大学・リハセンター連絡協議会●ワークショップ●
(大阪市大医学部4階:13時〜14時25分)部 会 | 会 場 | |
国立部会 | 第1会場 (中講義室) | - 病院経営から見た大学リハ部門の検討:渡部一郎(北海道大学リハ科)
- 大学リハ部門におけるリスク管理:下堂薗恵(鹿児島大学リハ科)
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公立部会 | 今回は開催しません | |
私立部会 | 第2会場 (大講義室) | ―在院日数2Wに向けて―私立大学リハ科の戦略- リハ医の役割は:佐伯 覚(産業医科大学)
- リハ科の役割は:古市照人(独協医科大学)
- 病・病連携は:塚本芳久(川崎医科大学)
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