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北陸地方会

染矢富士子(金沢大保健学科)


北陸地方にどの県が所属するのかは,全国レベルでは議論の残るところですが,この地に住んでいる者にとっては,富山,石川,福井の3県というのが通常の概念です.この理由の1つに交通事情があり,名古屋に行くより,京都,大阪のほうが近く,新潟はさらに遠いという現状があります.そこで,少人数の会が独立して存在することになります,これには長所も欠点もあります.会員数が少ないと財政面での運営が難しく,切りつめて赤字を出さないように努力する必要があります.その反面,専門医は毎回ほぼ全員参加し,指導的立場で会の進行にあたっています.また,認定臨床医でない先生の会員構成比率は20%で,その多くは専門とする診療科以外にリハ業務に関わらざるをえない第一線の医師です.つまり,認定臨床医の単位の必要のない先生も多数参加され,単なる単位取りの場となっていません.これも,小さな会であるがために手近な距離で開催され,出席しやすいことの現れではないかと思われます.逆に,北陸3県以外からのリピーターは少ない.現会員で新潟県所属の先生は3名で2度以上の参加は1名のみという状況です.その点やや閉鎖的感は否めませんが,「地方会」としてのアイデンティティーを,学術的な場に加え地域の情報交換の場として求めるなら,このようなあり方もよいかと思われます.地域の活性を図るためにも,この地方会を大いに利用していただきたいものです.
(リハニュース11号:2001年10月15日)