第39回日本リハビリテーション医学会学術集会
5月9日-11日開催,東京国際フォーラム

会長 三上 真弘


 3年前,第39回日本リハビリテーション医学会学術集会会長に指名され,色々と準備を進めてまいりましたが,本番まで残り僅かとなり早く終わって欲しいという気持ちと,準備のためにもう少し時間が欲しいという気持ちが交錯している今日この頃です.
 まず準備として行ったことは会場の決定でした.東京で多くの会場を必要とする学会を開くとなると,ホテルか第37回学術集会が開催された東京ビッグサイト,旧都庁跡に建てられ交通の便が良い東京国際フォーラムぐらいしかありません.ホテルは展示場を広くとれないという欠点があり,ビッグサイトは展示場は広いが会議場が少ないということで,会議場数も多く展示場も広い国際フォーラムを選びました.
 また,期日については例年は6月の初旬のことが多いのですが,2002年はサッカーのワールドカップが日韓共催で開催されるということで,これと重なることは絶対に避けなければならないと考え,色々情報を集め6月1日ということがわかりましたので5月の初め9日(木),10日(金),11日(土)の3日間に決定しました.
 会場,期日が決まり次の悩みは演題募集の締切りを何日にするかということでした.締切り後のこちらの作業を考えると早いほうが楽なわけですが,あまり早いと演題の応募が減る可能性があるということで,抄録集を会誌リハ医学4月号と一緒に会員の皆様に送るという目標を立て,それから逆算しぎりぎりの線,1月9日を締切りに設定しました.幸いなことに皆様のおかげで演題応募数が575題あり,ほっとしているところです.またスタッフの頑張りによりリハ医学3月号にプログラムを掲載することもできました.
 特別プログラムの企画やメインテーマの決定は前回の学術集会終了後評議員の先生方にアンケートをお送りし,そのご意見を参考に運営委員会スタッフで議論をして決定しました.この作業は大変楽しいものでしたが,準備の中で最も重要であり,また頭の痛い問題は費用のことです.東京国際フォーラムはJR山手線有楽町駅の目の前,東京駅からも歩いて数分の所にあり,建物も斬新で申し分ないのですが,欠点は使用料が高いということです.したがって赤字を出さないためには無駄な支出をなくし,できるだけ収入を上げるということですが,収入のなかで一番大きいのは参加費ですので,一人でも多くの会員の皆様がご参加していただけますようお願いいたします.
 学術集会の開催は学会の最も重要な活動です.しかし今は会長が選ばれ,その会長がプログラムの企画から運営,お金集めまですべてを行うという旧態依然のやり方で行われており,最近の社会変化から考えると新しい方法に変えていく必要があるのではないかと,お金集めに苦労し,赤字を心配しながら考えているところです.
(リハニュース13号:2002年4月15日)