<新理事紹介>

新理事紹介
認定委員会・試験問題作成委員会
担当理事 木村 彰男

(慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター)


 このたび日本リハ医学会の理事を拝命いたしました木村です.若輩者ですが,どうぞ宜しくお願いいたします.
 診療報酬の改正をはじめとする医療制度の改革,卒前・卒後教育の改革,認定臨床医の資格更新,地方会制度の確立,国際学会の充実など,数々の問題を抱えている学会の難しい時期に執行部の一翼をになうことには,いささか荷が重い気がしていますが,理事長,常任理事をはじめ各役員の先生方,事務局の皆様と協力して,少しでも学会のお役に立てばと考えております.幸い事務局幹事や各種委員会での委員として学会活動を多少は行ってきましたので,この経験を生かしてゆきたいと考えています.
 私の担当領域は,教育関連の認定委員会と試験問題作成委員会に決まりましたが,この領域だけを取り上げても難しい問題が山積しています.例えば本年度に初めて資格更新の時期を迎えた当学会の認定臨床医制度に関して言えば,専門医の広告解禁に伴い他学会の専門医制度との整合性を図るため,更新制度の見直し作業に取りかかる必要性が生じてしまいました.また脊髄損傷や筋電図など学会主催の実習コースの開催などにも,他の関連委員会と協力しながら取り組んでおります.さらに試験問題については,プール制の導入などの問題があります.おかげで5月の学術集会以来,週末はほとんど学会の委員会などに費やされる日々が続いています.正直言ってかなり大変ですが,理事の中では一番の若手ですので,正面から種々の問題に取り組み,学会員の皆様のためになる制度への改革を推進してゆこうと思っております.
 以前は,理事というと名誉職のように考え,あまりご自身で活動をされていない方もお見かけしましたが,最近では上記のような種々の問題があるため,理事の方々も積極的にそれぞれの分野での学会活動に努力しておられます.私も自ら汗をかくことをモットーに,自分の担当領域のみならず少しでも貢献できる領域があれば,できるだけのことはしたいと考えております.学会員の皆様の現場の意見をできるだけ反映していこうと思っておりますので,問題のある際にはどうぞ遠慮なく忌憚のない意見をお聞かせください.明るく開かれた学会活動を目指して,皆様と役員会を結び付ける橋渡しとして私を利用していただければ幸いです.
(リハニュース15号:2002年10月15日)