Q 「総合リハビリテーション実施計画書」に使用されている用語について.例えば,心理に項目にある『依存欲求』『独立欲求』の意味がわかりません.「必要以上に依存的な傾向」とか「自立への過剰な期待」ということなのでしょうか? また,『機能障害改善への固執』についても,学会としても使用すべき用語なのでしょうか? 「機能回復のみにとらわれ続けていてリハにむしろ支障をきたしている度合い」ということなのでしょうか? 患者さんや家族にそのまま見ていただいてよい用語かどうかも判断に迷っています.その他,用語としてリハ医学会で一般的な用語なのかどうか疑問を感じることが多いです.学会の見解をご教示ください.(埼玉・医師 AS) |
|
A このご質問は,単なる用語の問題だけでなく,「総合リハ実施計画書」についてリハ医学会がどのような考え方持っているのか,それをお尋ねと理解しました.「総合リハ実施計画書」については,昨年6月に学会員に対する緊急アンケートを実施しています.その結果は,「リハニュース」No. 15に,「社会保険等委員会」が解説をしています.この記事によりますと,アンケートに意見を寄せた学会員からは,用語が不明確,心理面の項目が不適切と,今回のご質問と同趣旨のご意見が多かったとのことです.このアンケート結果を受けて,社会保険等委員会では,小委員会(高橋紳一先生:小委員長)を設けて,「総合リハ実施計画書」の内容の検討作業に入っています. 以上の経緯から,今回は用語についての意見は控えさせていただきます. (評価・用語委員会 大橋正洋) |