当院は、1984(昭和59)年に沖縄県で初のリハ専門病院として設立。現在、病床数216床のリハ単科として、回復期リハ病床93床、一般病床43床、療養病床40床、介護型療養病床40床を運営していますが、今後のリハ病院としての必要性から、2004(平成16)年11月頃にハード面を一新して沖縄市に新築移転の準備中であります。医局員は8名(指導医2名、認定医2名、リハ専任医4名:リハ専門医希望)であります。その他のスタッフ、患者動向、業績等の概要はホームページを参照してください。
当院の建つ北谷町は、県都那覇市の北20 kmの中部地区にあります。病院の窓からは、北500 mのところに広大な嘉手納米軍基地があり最新の戦闘機が飛び交っていますが、西にはカメラや絵筆をとりたくなるようなコーラルブルーとサンセットの素晴らしい東シナ海の癒しの風景があり、今や若者や観光客に最も人気のある小さな町です。
「ちゅうざん」平仮名の名称で珍しがられよく名前の由来を尋ねられます。漢字で「中山」と書きますと、99%以上の方は「ちゅうざん」と読んでくれません。「中山(ちゅうざん)」とは、歴史的に混乱した三山(北山・中山・南山)時代を統一し琉球王国を建てた中山王尚氏に由来した琉球国(沖縄)の別称でもあります。「中山=中心=センター」の意味があります。当院創設者は「リハ・センター病院」と名づけたかったのでしょうが、奥ゆかしくも「ちゅうざん病院」と名づけたのであります。その志は沖縄から「センター病院」として本格的リハ医療を目指したのであります。医局では更なるリハ医療を目指し小世帯ながら夢を持って楽しんでいます。
地域リハ支援事業において2000年に「沖縄県リハ支援センター」として県より委託されたことは地域での17年の地道なリハ医療が認められたと喜んでいます。
今後、多くのリハ専門医を育て、地域に送り出すのが、当医局の一つの役割かとも考えています。症例の宝庫として障害医学に関心のある研修希望者は歓迎します。
医局の基本理念として、医療の基本である患者を大切にし、障害の克服に全力を傾ける医師になること。一方、病院の利点を生かし、個人の理念・ライフワークの自己実現を可能にする自由な病院作りに参加する。一線病院の症例の豊富な利点を生かし、臨床研究を楽しみ、研修会・学会には積極的に参加し、臨床レベルの持続的向上に努めるべく自己研鑚を大切にし、病院の基本理念の一つである生涯教育に努めるようにしています。 (今村義典)
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医療法人ちゅうざん会ちゅうざん病院
〒904-0196 沖縄県中頭郡北谷町桑江 399-1
TEL 098-936-5831, FAX 098-936-8570
E-mail: chuzanhp@nirai.ne.jp
HP:
http://www2.syslabo.co.jp/~tyuzan/
(リハニュース20号:2004年1月15日)