<医局だより>

岡山大学医学部・歯学部附属病院リハビリテーション部


 岡山市の中心部のちょっと南に岡山大学医学部・歯学部附属病院はあります。岡山は、全国で最も晴れの日が多いそうで、晴れの国と呼ばれています。果物、特に桃、マスカットが有名です。桃太郎や宮本武蔵でも有名です。また瀬戸内海国立公園に面し風光明媚で、魚もたいへん美味しい土地柄です。
 岡山大学医学部は、1870 (明治3)年の岡山藩医学館から始まる古い歴史を持ち、現在では生体肺移植に代表される最新の医学を実践しております。
 リハ部は、医学部・歯学部附属病院の中央診療部門であり、病床は持っておりません。1988年、専門医制度による研修施設として認定され、2001年には、総合リハ施設(国立大学病院としては7番目)として認定されました。2002年、三朝分院のリハ部門が統合され、正式に「リハビリテーション部」となりました。現在のスタッフとしては、部長は整形外科の井上 一教授が兼任であり、本院の専任スタッフは、医師2名(助教授、医員)、PT5名、OT3名、看護師 1名です。年間延べ患者数は、3万人を超えています。
 整形外科をはじめ、脳神経外科、神経内科、小児神経科、呼吸器外科、膠原病科、糖尿病科、血液腫瘍内科など院内のほとんどの科から紹介を受け、非常に忙しい毎日を過ごしております。肺移植は30例を超え、すばらしい成績であり、リハ部も早期から治療の一翼を担っています。最近、歯学部と病院が統合され、摂食嚥下に関する評価や治療は、歯学部の特殊歯科と一緒に行っています。また、骨髄移植のための無菌病棟に自転車エルゴを設置して運動療法を指導するなど、リハの輪がどんどん広がっています。
 教育面では、医学部の卒前卒後教育をはじめ、コメディカルの教育として7校から実習を受け入れています。研究のテーマとしては、深部静脈血栓症の予防、転倒のメカニズム解析、筋電図による神経・筋の電気生理学的解析、筋力の定量評価、歩行解析、呼吸器リハなどを行っています。
 写真は、朝カンファレンス前に撮ったもので、中央が井上 一教授です。朝早くて顔が引きつっており堅苦しい感じですが、実際はずっと和気藹々として楽しい雰囲気です。岡山大学リハ部を紹介させていただきました。今後ともよろしくお願いします。
(千田益生)
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岡山大学医学部・歯学部附属病院リハビリテーション部
〒700-8558 岡山市鹿田町2-5-1
TEL 086-235-7751, FAX 086-235-7752
HP : http://www.okayama-u.ac.jp/user/hos/riha.html

(リハニュース21号:2004年4月15日)