<新理事挨拶>
椿原 彰夫
(関連専門職委員会担当理事)
川崎医科大学リハビリテーション科
このたび新理事のご承認をいただきましたことを誠に感謝申し上げます。私はこれまで専門医会の会長を務めて参りましたが、専門医制度の変革とともに今後の専門医の在り方と育成を検討すべき好機であると考えています。高齢社会においてリハ医療が不可欠であることは誰もが認識する時代となっているにもかかわらず、チーム医療のリーダーであるリハ科医が不足している日本の情勢は異常であります。リハ科医を求めて挨拶回りする病院長が多いという社会的現象とは裏腹に、リハ医学講座の新設には力を注ごうとしない大学医学部や厚生労働省の姿勢は理解し難いものであります。新たに認定された「リハ科専門医」の先生方が「私がチーム医療のリーダーとして、コメディカルを指導します」と胸を張って言える存在となるよう、新たな教育の充実が必要です。今回、最初に与えられた任務は関連専門職委員会です。私はコメディカルの学生教育にも携わっていますが、彼らの多くが求めている医師像はリハ医学に精通した医師です。我が国におけるより充実したチーム医療の構築に向けて努力したいと考えておりますので、会員の緒先生方にはご指導とご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
(リハニュース22号:2004年7月15日)