<REPORT>
日本リハビリテーション医学会主催市民公開講座報告
市民公開講座 ―パワふる佐賀のリハビリテーション―
佐賀大学医学部附属病院リハビリテーション部
浅見豊子
2004年3月27日(土)に、佐賀大学医学部看護学科棟の玄関前スペースおよび1階と2階フロア全体を会場とし、日本リハ医学会主催市民公開講座「パワふる佐賀のリハビリテーション」を開催いたしました。このサブタイトルの「パワふる佐賀」という言葉は、佐賀県の古川知事がホームページで使用されている言葉ですが、今回知事の許可を得て使用させていただきました。この言葉にこめられている「パワーあふれる佐賀」という佐賀の持ち味をリハの分野でも発揮したいという思いで名づけました。
はじめに佐賀大学医学部附属病院副院長でリハ部部長の黒田康夫教授が開会の挨拶を、引き続き日本リハ医学会理事の蜂須賀研二教授にご挨拶とともに今回の市民公開講座の趣旨についてご説明いただきました。
午前中は『佐賀のリハビリテーションを知ってみよう!』というテーマのもとに、佐賀で活躍されているリハの各分野(行政、リハ医、PT、OT、ST、PO、心理療法士、エンジニア)の先生方に佐賀で行われている種々のリハについてわかりやすく話をしていただきました。また、午後は『佐賀のリハビリテーションを試してみよう!』というテーマのもとに、参加型リハビリ教室を行いました。佐賀県内のリハ各職種(リハ医、PT、OT、ST、PO、SW、NS、心理療法士、エンジニア、薬剤師)の協力による展示・体験・相談コーナーを設置し、実際に佐賀のリハを体感していただきました。
今回のような、一度にさまざまなリハの話が聞けて実際に体験もできるという講座の設定は、佐賀では初めての企画でした。結果として、参加者の方々にリハをより身近なものとして感じていただき、興味ももっていただけたようで、たいへんよかったと思っております。またこの講座の開催により、県内のリハ関係職種間の連携や協力体制もこれまで以上に強まったように思います。今後も、さらに県内のリハ医療連携の輪を大きく広げながら、一般の方々にリハを正しく理解していただくための活動を続けていきたいと思っております。
最後に、市民公開講座開催という貴重な機会を与えていただき深く御礼申し上げます。
(リハニュース24号:2005年1月15日)