<2006/December/01 updated>
医局だより横浜市立大学医学部リハビリテーション科

横浜市立大学医学部リハビリテーション科


横浜市立大学リハ科は、1968 年わが国最初の独立した医学部附属病院診療科として、故大川嗣雄先生のもとに誕生しました。安藤教授退任後に佐鹿教授が着任され、同門会員数は前回紹介時の37 名から42 名に増えています。関連施設数も常勤、非常勤とも増加していますが、派遣の依頼数には応えきれていない現況です。市大同門会では一貫して「急性期から地域リハまで」「新生児から高齢者まで」すべての分野にわたって、連携をとりながらリハサービスを提供してきました。市大同門会の中心となる大学病院は、佐鹿教授をトップとする市大センター病院(写真)と、水落準教授をトップとする大学附属病院の2 病院です。関連施設では、大学病院をはじめとする公立病院、中核病院での救命救急センターを含めた急性期から回復期リハ、総合リハ機能を有するリハセンター、脳血管センターでの急性期から維持期および地域リハ、療育センターでの小児リハ、補装具巡回相談、養護学校検診、筋ジストロフィー検診など、幅広いリハサービスを提供しており、先輩方の指導のもと、若手も臨床や福祉の第一線に身をおきながら研修・研究に勤しんでいます。

卒後教育では古くから初期研修のローテート制を採用しており、当科での初期研修後に入局を決める同門会員も多く、また他大学卒業の初期研修者が多いため大学閥然としたものがないのが特徴です。また、以前より北海道、東北、沖縄など遠隔地からの研修生を受け入れ、専門医研修を行ってきた実績があり、今後も後期研修には力を入れていきたいと考えています。初期研修でリハ医療に興味を持った方は勿論、専門医研修の環境に恵まれない方などにも広く門戸を開いており、現在も2名が地域でのリハ医療充実を目指して研鑽しております。

その他の同門会活動では、年5 回の全体集会にて専門医レクチャー、症例検討、研究計画・報告などを行うほか、3 地域に分かれての定例集会にて、抄読・輪読、学会予演会なども行っています。勿論、忘年会、歓送迎会など年中行事で各リハスタッフを含め楽しく交流を深めるほか、本学会学術集会の全体予演会では若手にとって本番よりも緊張した半日を過ごすようです。リハスタッフ教育としては、特に県内の幅広い関連スタッフが参加する神奈川リハ研究会を教育、研究発表の場として年2回主催しています。本学会の関連活動としては、今年度より実習研修としての地域リハ研修会を準備していますので、興味のある方は是非お問い合わせください。

(大西正徳)

横浜市立大学医学部リハビリテーション科
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HP : http://www.yokohama-cu.ac.jp/~rehabmed/index.html