丸山 進 元事務局長を悼む 社団法人日本リハビリテーション医学会 この夏の8月12日に、丸山 進 元事務局長が忽然と他界されました。丸山氏が本医学会の事務局運営に寄せた責任感の大きさを感じ、果たされた多大なご尽力に感謝して、心より追悼の辞を述べさせていただきます。 丸山氏に初めてお会いしたのは、平成15年に千野前理事長の時代の鈴木利次 元事務局長が辞任の意向を示し、後任として千葉大学の総務課に適任者がいるとして紹介されたときでした。その年の4月に事務局に入職され、翌年4月より鈴木氏の後を継いで事務局長にご就任いただきました。学会活動の活性化に伴い事務作業の量も年毎に膨張し、さらに社団法人への所轄官庁からの監査も厳しくなってまいりましたが、長年国立大学関係で勤務され、経理課や研究協力課の業務に精通していて、多種の文書整理では経験を生かして優れた能力を発揮されました。ちょうど時代の変わり目にあるのでしょうか、事務局のスタッフも入れ替わり、増員を必要として、若返りが図られました。この間に、新人スタッフを的確に指導し、円滑に事務を遂行してくださいました。 昨年の春、黄疸に気づかれた丸山氏は、体調不良にもかかわらず、今年6月の年次学術集会及び総会の準備に奔走してくださいました。「大丈夫です」というご本人の言葉に、いささか甘えていたのではないかと悔やまれます。きっぱりとした口調には気迫がこもり、鬼気を感じさせるほどでした。山形県鶴岡のご出身と伺いましたが、作家藤沢周平の世界の登場人物が持つロマンを連想させるお人柄でした。 今年度の評議員会、通常総会の議事録をまとめ、6月30日付で退職されました。これからは養生に専念され、ご快復されることをお祈りしておりましたので、突然の悲報に言葉を失いました。ご遺族の皆様のご愁傷いかばかりかと拝察いたしますが、お慰めする言葉も見当たらぬほどに、事務局スタッフ一同ともに無念の思いでおります。 ここに謹んで哀悼の意を捧げ、丸山進氏のご冥福をお祈り申し上げます。 |