<2007/August/8 updated>
医局だより佐賀大学医学部附属病院リハビリテーション部

佐賀大学医学部附属病院リハビリテーション部


当院は佐賀県の県庁所在地である佐賀市に位置し、診療科24科、病床数604床、1日平均外来患者数839名の特定機能病院として、地域医療の推進に積極的に取り組んでいます。

当部門は1981年(昭和56年)の佐賀医科大学附属病院開院時に院内措置特殊診療部門リハ部として渡邉英夫部長(整形外科教授兼任)とPT 1名の2人体制で診療が開始されました。2001年(平成13年)に佐賀医科大学附属病院特殊診療部門リハ部へ昇格し、佛淵孝夫部長(整形外科教授兼任)、医師2名(1名は兼任)、PT 2名、OT 1名、看護師1名(兼任)、耳鼻科所属のST 2名の体制となりました。現在は、黒田康夫部長(神経内科教授兼任)、医師3名(リハ科専門医のリハ部准教授兼リハ科長1名、神経内科専門医のリハ部助教1名、本年リハ科入局の医員1名)、PT 7名、OT 4名(1名は1日/週)、ST 3名(耳鼻科所属)、看護師1名(他科兼任)、博士課程大学院生3名、修士課程大学院生1名(当部門PT)となり、本年5月よりはこれまでの念願でした脳血管疾患等のリハ基準Tの施設としての診療もできるようになりました。院内では横断的チームの一員として、脳卒中診療班、糖尿病教室、マンマカンファレンス、福祉用具・住宅相談業務などに関わっているほか、神経筋疾患、骨関節疾患、小児疾患、術後ICU例など多岐にわたる症例に対応しています。また、人工呼吸管理の必要な筋萎縮性側索硬化症症例や重度関節リウマチ症例などに対する在宅復帰の支援にも努めています。義肢装具分野では新しい義肢装具の開発に力を入れているほか、筋電義手訓練は小児例についても対応しています。教育面では、2004年度からの医師臨床研修制度において、2年次全研修医が2日間のリハ科必修研修を行っており、短いながらもリハ医療への興味や理解を深める機会となっています。

一方、地域活動としては、佐賀県介護予防市町支援(地域リハ)や高次脳機能障害支援普及事業における活動を行っているほか、県内リハ関係職種で構成されている佐賀リハビリテーション研究会を年に2回(うち1回は市民公開講座を開催)を行っています。来年春にはこの研究会も50回を迎えることになり、記念研究会を予定しているところです。当部門はようやくリハ部門としての基本体制が整備されつつあるところでありまだ課題も多い現状ではありますが、今後さらなる充実を目指し努力していきたいと思っています。

(浅見豊子)

佐賀大学医学部附属病院リハビリテーション部
〒849-8501 佐賀県佐賀市鍋島5-1-1
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