<2007/September/1 updated>
議事録 平成19年度 通常総会

平成19年度 日本リハビリテーション医学会通常総会 議事録


日 時:平成19年6月6日(水)10時30分〜12時00分

場 所:神戸国際会議場 2階 メインホール ?兵庫県神戸市中央区港島中町6-9-1

出席者:会場出席者166名

委任状提出者5,396名

議長の選任

定款第28条第2項に基づき,出席正会員のうちから小林一成評議員が議長に選任された.また,副議長には正門由久正会員が選任された.

定足数の確認

議長は,出席正会員及び委任状提出者を確認し,定足数(正会員現在数の過半数4,888名以上)に達していることを確認した後,開会を宣した.

議事録署名人の選任について

議長の指名により議事録署名人に,山口 淳正会員及び陳 隆明正会員が選任された.

議 題

報告事項

I.理事長報告

江藤理事長から,平成18年度における主な活動について,総括して報告が行われた.

II.平成18年度各種委員会報告

江藤理事長から,平成18年度の各種委員会の活動状況について,報告が行われた.

[1] 編集委員会報告

担当理事:川平和美

委員長:生駒一憲

委 員:河村顕治,小林一成,近藤和泉,長岡正範,長屋政博,花山耕三,宮井一郎,森田定雄

1.委員会の開催

本年度年6回の委員会を開催した.(うち1回は論文賞選考委員会を兼ねる).

2.活動内容

1)学会誌刊行の状況
平成18年1月から12月の間にリハビリテーション医学第43巻1号から12号の計12冊が発行された.また,第43回日本リハビリテーション医学会学術集会抄録集を学術集会事務局と共同で,学会誌特別号として発行した.
2)論文投稿・審査・掲載の状況
(1)平成18年1月から12月の間の依頼原稿を除く投稿原稿は55編で,このうち17編を採用,21編を修正後再審査,15編を不採用とし,2編の取り下げがあった.
(2)第43巻の掲載論文は,原著12編,短報9編,症例報告8編,総説7編の計36編であった.
(3)平成19年1月より2月27日現在で,6編の論文が投稿された.
3)学会誌名の変更について
平成19年1月発行の第44巻1号より学会誌名を「The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine」(略称は「Jpn J Rehabil Med」)と改名した.これに伴い,表紙デザインを若干変更した.
4)平成18年4月より科学技術振興機構が運営する電子ジャーナルJ-STAGEで会誌を公開した.
5)投稿の呼びかけについて
会員への投稿の呼びかけについて,昨年度に引き続き第43回学術集会事務局と連絡を取り,発表演題の中から各座長に推薦をいただいた.
6)論文賞選考
論文賞選考内規に基づき,平成19年2月23日に論文賞選考委員会を開催し,最優秀論文賞,優秀論文賞,奨励論文賞の各賞を選定し,役員会に報告した.

3.委員の交代

平成18年4月1日長屋政博委員,河村顕治委員,宮井一郎委員が就任した.9月30日上月正博委員長が退任した.10月1日生駒一憲委員が委員長に就任した.

[2] 評価・用語委員会報告

担当理事:才藤栄一

委員長:朝貝芳美

委 員:浅見豊子,根本明宜,正門由久,美津島隆,森田定雄

1.委員会の開催

本年度は委員会7回,そのうち特別用語委員会,用語小委員会と合同で1回,用語小委員会と合同で2回,用語小委員会と合同で宿泊用語検討委員会2回開催した.その他,用語検討会および打ち合わせを4回,電子メールなどによる意見・情報交換等を行った.

2.活動内容

1)2007年リハビリテーション医学用語集の改訂方針
用語集はA5判で約7,000語の収載となり,2007年リハ医学会総会までに文光堂から書籍として販売することを目標にした.ただし会員には無料で配布し,ホームページ掲載は継続し適時用語を修正できるようにした.
2)2007年リハビリテーション医学用語集の改訂経過
関連学会,関連職種,HPでの学会員へ追加希望用語等のアンケートを実施した. 用語源として和欧22,962語,欧和21,403語を準備し,用語小委員会と一体となって分担して頻回に検討し用語選定を行い,採用用語約7,000語をHPに掲載し会員の意見を求め,そのお知らせをリハニュース,学会誌に掲載した.分類体系を改訂し,用語集歴史,凡例を作成した. 凡例は日本医学会用語集の凡例を参考にした.
3)評価法データベース
リハ医学・医療における評価法の動向を知るため,関連和・洋総合誌(7雑誌)の投稿論文で用いられた各種評価法を抽出しデータベース化し,平成17年の結果を学会誌に報告し,リハHPにエビデンスレベルの分析も加えて掲載した.アップデート作業として,平成18年1月〜12月に刊行された7雑誌を対象に同様の調査を実施し,平成18年の結果は学会誌に報告予定.
4)リハニュース「質問箱」
当委員会では,会員の方々から寄せられたリハ関連用語や評価法の質問に対して「質問箱」で回答している.平成18年度はNo.30に「筋再教育・促通手技など」に関する解説を掲載した.
5)その他
(1)日本医学会分科会用語委員会が平成18年7月24日に開催され出席した.
(2)日本医学会医学用語辞典英和第3版改訂について,日本医学会から依頼のあった49の要検討用語について回答し,未分類用語からリハ用語として必要な用語の復活および不足しているリハ関連の基本的用語の追加を要望した.
(3)リハニュースに用語集改訂経過と用語集改訂に向けての意見募集を掲載した.
(4)運動器不安定症について委員会で検討し,理事会と標準病名集作成委員会に意見を提出した.

[3] 教育委員会報告

担当理事:椿原彰夫

委員長:出江紳一

委 員:大田哲生,岡島康友,笠井史人,佐伯 覚,中馬孝容,豊倉 穣,水落和也,村田 淳

1.委員会の開催

本年度は5回の委員会を開催した.

2.活動内容

1)一般医家に役立つ「骨関節」,「呼吸循環器」,「脳卒中」リハビリテーション研修会を開催した.
2)実習研修会の企画を行った.
(1)下記の3研修会の企画を行い,開催結果について審議した.
a)第7回脊損尿路管理研修会 於 労働者健康福祉機構関西労災病院 受講者20名
b)第4回小児リハビリテーション実習研修会 於 愛知県青い鳥医療福祉センター 受講者30名
c)第9回臨床筋電図・電気診断学入門講習会 於 慶應義塾大学 受講者26名
d)第1回福祉・地域リハビリテーション研修会 於 横浜市総合リハビリテーションセンター 受講者20名
(2)研修会運営について,企画調整費の見直し,変更を行った.
(3)平成18年度の実習研修会として,a)〜c)に加え「福祉・地域リハ」研修会の企画を行った.
(4)上記領域以外の新規の研修会の企画を検討した.
3)医学生リハビリテーションセミナーについて
(1)平成18年春期は34施設より開催の申し出があり,8施設で16名の参加があった.ゴールデンウィーク中は16施設より申し出があり,2施設で5名の参加,夏期は52施設より申し出があり,11施設26名の参加があった.
(2)情報の提供は,ポスター・ちらしを作成し研修施設・医療系大学への配布,学会ホームページ・リハニュース・雑誌・インターネット情報頁への広告などにより行った.
(3)参加学生のあった施設にセミナーに関するアンケートを実施した.
(4)参加学生の感想文を学会ホームページに掲示した.
(5)平成19年開催に向けて全研修施設に開催の協力を募り,77施設から協力の返事をもらい65カ所で開催する事となった.平成19年3,4月(春休み)にはそのうち,40施設での開催を予定している.
開催に向けてポスター,ちらしの作成,その他メディアによる広報を行った.
4)専門医・認定臨床医生涯教育研修会について
1)各地方会から開催申請のあった地方会,生涯教育研修会の内容確認を行った.また,開催結果を各地方会に報告した.
(2)細則7号に該当する関連学会,研究会の申請1件の審査を行った.
(3)細則9号に該当する研修会,研究会等の180件の審査を行った.また新制度に合わせたオンライン申請システムの改訂を行った.
(4)平成19年度の規則改変に伴う単位付与項目の変更に向けて,2)-e,f,g号の認定基準,審査方法等を整備した.
(5)生涯教育研修単位付与項目の審査,認定の担当について,認定委員会と協議し,棲み分けを明確化した.
5)研修カリキュラムについて
会員の利便性のため,研修カリキュラムを学会ホームページに公開した.
6)認定臨床医のあり方について
教育委員会・認定委員会両委員長による学術部会を開催し,委員会でも認定臨床討議した.
7)委員の交代
古市照人委員,水間正澄委員,山口 淳委員の退任にともない,笠井史人委員,豊倉 穣委員,村田 淳委員が就任した.

[4] 認定委員会報告

担当理事:吉永勝訓

委員長:菊地尚久

委 員:安保雅博,石田健司,菅 俊光,竹中 晋,中島英樹,羽田康司,山口 淳

1.委員会の開催

本年度は年9回の委員会を開催した.

2.活動内容

1)リハビリテーション医学会専門医制度に基づき,リハビリテーション科専門医,指導責任者,研修施設等を審査した.
(1)リハビリテーション科専門医の審査:
専門医試験を実施し,平成18年度リハビリテーション科専門医50名を認定した.
認定臨床医の専門医移行を審査した.
認定臨床医の第6回および第7回専門医移行試験を実施した.
(2)指導責任者の審査:51名を指導責任者と認定した.
(3)研修施設の審査:
平成18年度の審査により,51施設を研修施設として認定した.
年次調査を実施し,383施設を研修施設として適格であると認定した.
平成18年度までの認定延べ件数は582件,現在稼動施設は430施設である.
2)認定臨床医の審査と資格更新
(1)認定臨床医試験を実施し,38名を合格とした.
(2)平成18年度の更新者数は48名,更新保留者数は3名で,認定臨床医者数は4127名(資格保留者除く)となった.
3)医療ならびに医学教育制度の現状に合わせて,関連委員会と調整を図りながら,専門医ならびに認定臨床医の生涯教育認定基準について見直しを行った.

[5] 試験問題作成委員会報告

担当理事:吉永勝訓

委員長:間嶋 満

委 員:小口和代,川手信行,関 和則,関  勝,高岡 徹,藤谷順子,藤原俊之,和田 太,丸野紀子

1.委員会の開催

7回の委員会を開催した.

2.活動内容

1)平成18年度日本リハビリテーション医学会専門医試験の問題150題を作成した.
2)平成18年度日本リハビリテーション医学会専門医試験(平成19年3月1日に実施)に臨場した.
3)平成18年度日本リハビリテーション医学会専門医移行試験の問題各60題を作成した.
4)平成18年度日本リハビリテーション医学会専門医移行試験(平成18年9月10日,平成19年3月25日)に臨場した.
5)平成18年度日本リハビリテーション医学会認定臨床医試験の問題100題を作成した.
6)平成18年度日本リハビリテーション医学会認定臨床医試験(平成19年3月1日に実施)に臨場した.
7)卒後教育ガイドラインに合わせて専門医認定試験の領域の内容を再検討した.
8)電子化が終了した過去問題の中の350題について,内容の検討を行った.

[6] 社会保険等委員会報告

担当理事:里宇明元,水間正澄

委員長:田中宏太佳

委 員:赤星和人,梅津祐一,江端広樹,岡川敏郎,尾花正義,畑野栄治,園田 茂,古市照人,古閑博明,高橋博達,原 寛美,近藤克則

1.委員会の開催

本年度は6回の委員会を開催した.

2.活動内容

1)医療保険に関する活動
(1)内保連リハ関連委員会に平成20年度診療報酬改定のための医療技術評価提案項目を提出した.
(2)外保連に平成19年度診療報酬改定のための医療技術評価希望書を提出した.および平成20年度診療報酬改定のための医療技術評価提案項目を提出した.外保連試案への収載のために「総合リハ試案」ついて意見を述べた.
(3)平成18年度診療報酬改定についてのアンケート調査を行った.
(4)平成18年診療報酬改定におけるリハビリテーション料に関する意見書を作成した.
(5)脳卒中の連携パスの作成を念頭において,ガイドライン委員会と連携した.
(6)リハ学会学術集会の発表演題に含むべき共通項目を,リハ研究調査ガイドライン委員会と連携しながら選定した.
(7)平成20年度診療報酬改定にむけて
リハビリテーションに関連する「中医協特別調査」に協力した.
医療保険要望項目に関連する対象疾患の患者数の推定のために,リハビリテーション科専門医が勤務する各地域の代表的な施設に,リハビリテーション医学会社会保険モニター担当専門医として依頼した.
社会保険に関する関連団体との折衝 リハビリテーション病院・施設協会,理学療法士協会,作業療法士協会,言語聴覚士協会と今後の診療報酬の要望について協議した.
医療保険におけるリハビリテーションについて,厚生労働省の担当部局に意見を述べた.
2)介護保険に関する活動
(1)リハビリテーションの効果的な実施に関する検討事業に関する会議に参加した.
(2)介護保険におけるリハビリテーションについて,厚生労働省の担当部局に意見を述べた.

[7] 障害保健福祉委員会報告

担当理事:蜂須賀研二

委員長:小池純子

委 員:樫本 修,伊佐地隆(前期:近藤克則),鈴木恒彦,陶山哲夫,飛松好子,柳原幸治

1.委員会の開催

本年度は計4回開催した.

2.活動内容

1)障害者自立支援法とそれに関連する介護保険についての検討
障害者自立支援法に関する情報を収集するとともに,サービスの概要,医師意見書の書き方,補装具関連事項など会員に必要な情報を,リハニュース,リハ医学会websiteを使ってタイムリーに分かり易く広報する活動を行った.
2)社会参加推進のための障害者スポーツの検討
スポーツ施設における健康管理の実態,社会環境の整備状況などのアンケートを実施し結果をまとめた.
障害者スポーツ関連機関・団体リスト(リハ医学会websiteリンク集)の更新は,次年度も継続して実施する.
3)地域リハビリテーション支援システムのあり方の検討
地域リハビリテーション関連の取り組みについての情報交換,意見交換を行った.
これまで調査を行ってきた「地域リハビリテーション整備推進事業」,「全国都道府県のリハビリテーション協議会や地域リハビリテーション広域支援センター」による活動についてまとめ,中間報告を学会誌に掲載した.

[8] 関連機器委員会

担当理事:住田幹男

委員長:千田益生

委 員:石井雅之,沖 貞明,越智文雄,高塚 博,陳 隆明,古川 宏

1.委員会の開催

本年度は4回の委員会を開催した.

2.活動内容

1)「身体障害の作業療法および作業療法機器分類」を「リハビリテーション医学43(11):719-724,2006」に委員会報告として掲載した.
2)「運動療法機器・作業療法機器の使用状況・効果に関するアンケート」を作成した.
3)「運動療法機器・作業療法機器の使用状況・効果に関するアンケート」を日本リハビリテーション医学会研修施設を対象に施行した.
4)「福祉用具の使用に関する実態調査」を開始した.

[9] 関連専門職委員会報告

担当理事:上月正博

委員長:前田真治

委 員:田中尚文,永田雅章,馬庭壯吉,渡部一郎

1.委員会の開催

本年度は年5回の委員会を開催した.

2.活動内容

1)リハビリテーション医療におけるリスクマネジメントマニュアルを作成し,リハビリテーション医学会会員から意見を聴取した後,「リハビリテーション医療における安全管理・推進のためのガイドライン」(医歯薬出版)の冊子を2006年4月に出版した.内容についての概略は第44回日本リハビリテーション医学会学術総会教育講演で発表予定である.
2)リハビリテーション診療に求められる臨床心理業務担当者に関するアンケート調査結果をリハ医学43巻に報告した.
3)リハ関連専門職種を目指す学生への教育に関するアンケート調査を企画実施した.
4)「臨床心理業務担当者に関するアンケート調査結果」および「リハ関連専門職種を目指す学生への教育に関するアンケート調査結果」については,第44回日本リハビリテーション医学会学術総会の関連専門職セッションおよび4th ISPRM(Korea)で発表予定である.
5)第33回理学療法士・作業療法士養成施設等教員講習会の開催
厚生労働省と医療研修推進財団との共催で,東京地区と大阪地区の2カ所で講習会が開催され,運営に協力した.

[10] 会則検討委員会報告

担当理事:立野勝彦

委員長:佐直信彦

委 員:栢森良二,影近謙治,伊勢眞樹,高岡 徹

1.委員会の開催

18年度は5回の委員会を開催した.

2.活動内容

1)日本リハビリテーション医学会規則集の諸会則の整合性の検討
諸会則を,「定款」「細則」「規則」「内規」「申し合わせ」の5分類とすることに対して,理事会の承認を得た.
2)上記の分類に従って,全ての会則名について見直しを行った. 3)新規会則,一部改正会則,削除会則について検討した.
4)医師以外正会員の入会審査が今年度から会則検討委員会の任務となったことから,当該内規に従い,入会審査を行った.

3.委員の交代

長屋政博,前野 豊委員が退任し,新たに伊勢眞樹,高岡 徹委員が就任した.

[11] 広報委員会報告

担当理事:田島文博

委員長:鴨下 博

委 員:猪飼哲夫,大高洋平,志波直人,野々垣学,平岡 崇,山田 深

1.委員会の開催

4回の委員会を開催した.

2.活動内容

1)リハニュースの発行
リハニュース第29号から第32号の計4回発行した.
2)ホームページの維持・管理・改訂
トップページのレイアウトを変更し,全体の構成を改訂した.
一般市民向けのページを開設,内容の充実をはかった. 3)一般社会,医学生,官庁その他への広報活動
第32回国際福祉機器展にリハ医学会の展示を行った.
主要な疾患のリーフレットを作成し国際福祉機器展で配布した.
リハ科専門医一覧,福祉機器開発研究一覧を作成し国際福祉機器展で配布した.
4)学会誌など電子化への対応を編集員会と協議し,J-STAGEに掲載することになった.

[12] 国際委員会

担当理事:石田 暉(平成19年1月5日ご逝去)

アドバイザー:赤居正美

委員長:辻 哲也

委 員:馬場 尊,島田洋一,井手 睦,長谷 斉

1.委員会の開催

本年度は年5回の委員会を開催した.

2.活動内容

1)平成18年度海外研修助成
橋本圭司氏(慈恵医科大学リハ科),藤原俊之氏(慶應大学リハ科),松元秀次氏(鹿児島大学リハ科),八幡徹太郎氏(金沢大学リハ科)の4名を助成した.
2)平成18年度外国人リハ医師交流助成 Dr. Wen-Chung Tsai(Assistant Professor, Department of physical medicine and rehabilitation, Chang Gung Memorial Hospital, 台湾),Dr. Xiao Lu (Department of Rehabilitation, Tongji Hospital, Tongji Medical College, Huazhong University of Science and Technology, 中国),Dr. Lien Kim Nguyen (Department of Rehabilitation Medicine, Hanoi Medical University, ベトナム),Dr. Fary Khan (Department of Medicine, University of Melbourne, Royal Melbourne Hospital, オーストラリア)の4名を助成した.
3)Honorary/Corresponding Memberの認定 欧米やアジア地域のリハ医学会とその指導者の情報を集め,Corresponding Member候補の探索を行ったが,本年度は新たな認定はなかった.
4)第4回国際リハビリテーション医学会世界会議(ISPRM2007)韓国開催の援助 隣国韓国におけるISPRMは親密な関係にある日本リハビリテーション医学会にとっても重要な行事であると認識し,これまでに日韓合同カンファ等で築いた友好関係とリハビリテーション医学の国際的な発展のために国際委員会としてISPRM2007開催援助のための活動を行った.すなわち,ISPRM2007への本邦からの参加者を募るため,リハ医学会地方会・地域のリハ研究会,主要なリハ療法士養成校の幹部に対してISPRMへの参加・発表を呼びかけ,また,関連医学雑誌へ演題募集の公告を掲載するなどした. さらには,平成20年度は通常の海外研究助成加えて,ISPRM2007への若手リハ医の参加を促進するため,通常の海外研究助成加えて,ISPRM2007用に応募条件を緩和した内容での特例の助成を行うこととし内規を作成し,募集に向けての準備作業を進めた.
5)平成19年度日本リハビリテーション医学会学術集会(神戸)における外国人リハ医交流助成について候補者の招聘・選定に関する協力
平成19年度の本学会学術集会(大会長 関西労災病院リハビリテーション診療科部長 住田幹男先生)において,アジア各国からリハ医を招待し,会期中にInternational sessionを開催予定であり,候補者の招聘・選定に関する協力を行った.住田学会長のご意見および本委員会で審議の結果,Dr Weiqun Song(Assistant Prof, Department of Rehabilitation, Xuanwu Hospital, The Capital Medicine University, 中国),Dr Hanh Vu Thi Bich(Doctor-Vice head of Rehabilitation Chair, Hanoi Medical College, ベトナム),Dr Visal Kantaratanakul(Assistant Professor for sports and special affairs, Mahidol University, タイ),Dr Siti Chandra Widjanantie(Head of Medical Rehabilitation Unit, Raden Mattaher General Hospital,インドネシア),Dr Anupam Datta gupta(Department of Rehabilitation Medicine, The Queen Elizabeth Hospital, オーストラリア在住,国籍はインド)の6名が選定された.座長は吉田教授(関西医大)と赤居顧問.各国のリハ医研修制度等を発表し,最後にDr Peter KW Lee(Professor of Dept of Rehabilitation Medicine, College of Medicine, Sungkyunkwan Univ, 韓国)が総括の予定である.
6)その他
従来の韓国との交流を発展させるとともに,ISPRMを活性化し,米日韓を中心とした国際リハ医学会を再組織化に資すること,アジア地域のリハ医学交流を実現することを目標に,担当理事および各委員による世界各国との交流窓口開拓に努めた.

3.委員の交代

田島文博委員長の退任にともない,8月4日より委員長に辻 哲也が選出された.また,平成19年1月26日より長谷 斉委員が任命された.

[13] 診療ガイドライン委員会

担当理事:里宇明元

委員長:園田 茂

委 員:岡川敏郎,佐浦隆一,辻 哲也,根本明宜,前田真治,正門由久

1.委員会の開催

計12回の委員会を開催した(コア委員会2回,脳卒中治療ガイドライン策定委員会1回,脳性麻痺リハビリテーションガイドライン策定委員会4回,呼吸リハビリテーションガイドライン策定委員会1回,リハビリテーション連携パス策定委員会2回,臨床研究・調査のためのガイドライン策定委員会3回,開催予定と電子会議も含む).

2.活動内容

1)平成17年度にほぼ完成させてあった「脳卒中治療ガイドライン2004」のリハビリテーション領域に関する改訂原案の見直しを行った.脳卒中関連5学会合同の脳卒中合同ガイドライン委員会全体の進展を待っている.
2)平成18年3月に出版された「リハビリテーション医療における安全管理・推進のためのガイドライン」の紹介記事を雑誌「理学療法」に掲載した.
3)「脳性麻痺リハビリテーションガイドライン」の策定のため,リサーチクエスチョンの整理,第43回日本リハビリテーション医学会学術集会の期間中のワークショップ開催,文献検索,領域毎の討議を行った.今後,ガイドラインとしてまとめの作業に入る.
4)呼吸管理学会呼吸リハビリテーションガイドライン作成委員会,呼吸器学会ガイドライン施行管理委員会,理学療法士協会との合同作業により「患者教育・栄養指導マニュアル」が完成間近である.
5)リハ連携パス策定委員会(8月開始)では「脳卒中リハ診療連携パス―基本と実践のポイント―」の刊行を計画し,原稿がほぼ揃い,内容調整を図っている.平成19年5月刊行予定.
6)臨床研究・調査のためのガイドライン策定委員会(8月開始)は10月に「脳卒中に関する臨床研究・調査のためのガイドライン」を完成し,平成19年度リハ医学会学術集会の演題募集にも推奨として記載してもらった.

専門医会,システム委員会報告
専門医会報告-総会・学術集会・幹事会-

担当理事:土肥信之

幹事長:正門由久

副幹事長:安保雅博,生駒一憲

幹 事:朝貝芳美,池田 聡,出江紳一,菊地尚久,佐伯 覚,園田 茂,染矢富士子

1.総会,学術集会,幹事会の開催

本年度は総会2回(定例1回,臨時1回),学術集会1回,幹事会4回(うち1回は臨時)が開催された.その他,幹事会専用メーリングによって,議論,情報交換等を行った.

2.活動内容および報告

1)総会の開催および幹事選出について
平成18年6月2日リハビリテーション科専門医会(以下専門医会と略す)設立総会が開催され,理事長から設立宣言および専門医会設立の経緯が説明された.専門医会幹事候補の信任投票が行われ,朝貝芳美,安保雅博,池田 聡,生駒一憲,出江紳一,菊地尚久,佐伯覚,園田 茂,染矢富士子,正門由久が幹事候補として信任され,6月3日理事会の議を経て理事長から委嘱された.同日,第1回専門医会幹事会が行われ幹事長として正門由久が選出され,副幹事長として安保雅博,生駒一憲が指名された.
2)臨時総会の開催および承認事項について
平成18年11月19日東京慈恵会医科大学中央講堂にて,専門医会臨時総会を招集・開催し,専門医会運営要領の改変,内規(幹事の選出手順および幹事長の選出,副幹事長の選出について)の改変が承認された.
幹事会から,今後の「専門医会のあり方,なすべき役割」として,以下のの事項が提案され,まずはインフラ整備が第一であるとの提案が承認された.
“リハ科専門医”への広報,“リハ科専門医”間の交流活動,情報交換メーリング,掲示板などを含む専門医会専用ホームページの作成
専門医会学術集会
“リハ科専門医”の質の向上,研修
研究・調査 
“リハ科専門医の存在”の広報,啓発(一般市民,医療関係者に対して)
また,来年度学術集会代表世話人として生駒一憲が,再来年度学術集会代表世話人として佐伯 覚&池田 聡が幹事会より推薦され,総会で承認された.
平成19年6月に神戸で開催される第43回日本リハビリテーション医学会学術集会の2日目,18時より定例総会を開催し,本年度臨時総会で承認された事業について,具体的な提案を行う予定である.
3)第1回専門医会学術集会の開催について
上述した臨時総会とともに,第1回専門医会学術集会が安保雅博,菊地尚久,羽田康司,笠井史人世話人により開催された.約200名が参加し,盛会のうちに閉会した.
4)専門医会の今後のあり方・役割の具現化について
総会で承認された「専門医会の今後のあり方,なすべき役割」の具現化については,現在,幹事会で検討中である.

システム委員会報告

担当常任理事:土肥信之

担当理事:田島文博

委員長:園田 茂

幹 事:朝貝芳美,池田 聡,出江紳一,菊地尚久,佐伯 覚,園田 茂,染矢富士子

1.委員会の開催

委員会を2回開催した(平成19年2月23日と3月28日).

2.活動内容(討議結果)

1)システム委員会の扱う範囲
どこまで実現するかは別として,メーリングリスト,電子会議室,会員名簿管理,会費徴収,web上でのアンケート,単位認定,on-line投稿管理,電子ジャーナル,研修会申し込みのオンライン化,各種選挙,インターネット相談室,リハビリテーション・ナビ構築,データベース運営,講演の配信などが考えられる.
2)経費削減効果
電子化していくことで,委員会の開催,アンケート調査,会員名簿,資格認定,会費管理,学会誌の発行管理などの面で最終的に経費削減効果が見込める.
3)リハビリテーション医学会組織管理システムの導入提言
2段階に分けた導入が望ましい.1段階目は,会員ID管理,掲示板,メール,アンケート(委任状を含め)などであり,2段階目は,研修ポイント決済,会費・研修会費などの電子決済である.
4)リハビリテーション医学会のホームページの改定について
改定すべきと考えるが,会員管理システムなどの導入を先行しつつ,今後さらに検討していくべきである.

審議事項

I.平成18年度事業報告及び収支決算

平成18年度事業報告について,庶務担当の伊藤常任理事から説明が行われ,承認された.
平成18年度収支決算について,財務担当の土肥常任理事から,説明が行われ,引き続き平澤監事から,平成18年度の業務執行及び財産の状況に係る監査を実施した結果,適正に処理されていると認める旨報告が行われ,原案のとおり承認された.(表1〜6)

 

平成18年度 事業報告


(平成18年4月1日から平成19年3月31日まで)

1.会員現況

平成19年
3月31日
平成18年
3月31日
増 減
会員総数9,802名 9,682120名
医  師9,601名 9,467名 134名
医師以外 201名 215名△14名
(名誉会員含)
新入会538名
退 会418名

物故会員(敬称略)

赤木 健(あかぎ たけし),津留 隆行(つる たかゆき),本多 忠光(ほんだ ただみつ),小笠原 盛夫(おがさわら もりお),花田 弘義(はなた ひろよし),大城 豊(おおしろ ゆたか),鵜飼 昌訓(うかい まさのり),中島 昭夫(なかしま あきお),宮本 琢磨(みやもと たくま),飯塚 庸二(いいづか ようじ),五味 重春(ごみ しげはる),石田 暉(いしだ あきら),佐々木 智也(ささき さとし),茂原 重雄(もばら しげお),森 義明 (もり よしあき)

2.役員,評議員,各種委員会委員

役 員:理事長1名,常任理事3名,理事11名,監事2名,幹事4名

評議員:197名

各種委員会委員:編集委員会9名,評価・用語委員会  6名,教育委員会9名,認定委員会8名,試験問題作成委員会10名,社会保険等委員会13名,障害保健福祉委員会7名,関連機器委員会6名,関連専門職委員会5名,会則検討委員会5名,広報委員会7名,国際委員会5名

3.学術集会の開催について

1)第43回日本リハビリテーション医学会学術集会を,平成18年6月1日,2日,3日の3日間,東京都において開催した.
会場 東京プリンスホテルパークタワー

2)第1回リハビリテーション科専門医会学術集会を,平成18年11月19日,東京都において開催した.
会場 東京慈恵会医科大学中央講堂

3.諸会議

1)通常総会の開催:平成18年6月1日

2)評議員会の開催:平成18年5月31日

3)理事会の開催:

第1回:平成18年4月22日
第2回:平成18年5月31日
第3回:平成18年6月 3日
第4回:平成18年7月22日
第5回:平成18年9月30日
第6回:平成18年11月25日
第7回:平成19年1月27日
第8回:平成19年3月17日

4)地方会総会・学術集会の開催

(1)北海道地方会

○第13回北海道地方会

開催日:平成18年4月22日

開催場所:札幌医科大学臨床教育研究棟大講堂・臨床講義室

出席者数:147名

○第14回北海道地方会

開催日:平成18年9月16日

開催場所:北海道大学学術交流会館

出席者数:57名

(2)東北地方会

○第20回東北地方会

開催日:平成18年10月28日

場所場所:岩手県医師会館

出席者数:19名

○第21回東北地方会

開催日:平成19年3月24日

開催場所:福島県郡山市市民プラザ

出席者数:70名

(3)関東地方会

○第34回関東地方会総会

開催日:平成18年10月7日

開催場所:昭和大学上條講堂

出席者数:169名

○第35回関東地方会総会

開催日:平成18年12月2日

開催場所:新潟大学医学部有壬記念館

出席者数:66名

○第36回関東地方会総会

開催日:平成19年3月3日

開催場所:東京医科歯科大学5号館4階講堂

出席者数:200名

(4)北陸地方会

○第20回北陸地方会総会

開催日:平成18年9月2日

開催場所:石川厚生年金会館(金沢市)

出席者数:52名

○第21回北陸地方会総会

開催日:平成19年3月24日

開催場所:石川厚生年金会館(金沢市)

出席者数:54名

(5)中部・東海地方会

○第19回中部・東海地方会総会

開催日:平成18年9月2日

開催場所:大正製薬名古屋支店

出席者数:55名

○第20回中部・東海地方会

開催日:平成19年2月3日

開催場所:大正製薬名古屋支店

出席者数:45名

(6)近畿地方会

○第21回近畿地方会学術集会

開催日:平成19年9月2日

開催場所:大阪市立総合医療センター 3階さくらホール

出席者数:215名

○第22回近畿地方会学術集会

開催日:平成20年3月21日

開催場所:関西医科大学附属枚方病院 13階講堂

出席者数:198名

(7)中国・四国地方会 

○第17回中国・四国地方会総会

開催日:平成18年5月28日

開催場所:宇部全日空ホテル(宇部市)

出席者数:78名

○第18回中国・四国地方会総会

開催日:平成18年12月10日

開催場所:岡山国際交流センター(岡山市)

出席者数:138名

(8)九州地方会

○第20回九州地方会

開催日:平成18年9月3日

開催場所:パピヨン24ガスホール(福岡市)

出席者数:376名

○第21回九州地方会

開催日:平成19年2月18日

開催場所:宮崎県総合保健センター(宮崎市)

出席者数:149名

5)倫理委員会

「日本リハビリテーション医学会倫理綱領(暫定版)」を作成した.

6)専門医会

リハビリテーション科専門医会設立総会を開催し,専門医会幹事を信任した.また,専門医会臨時総会では,専門医会運営要領及び内規の改正を行った.さらに専門医会の今後のあり方,なすべき役割等について検討を行った.

7)システム委員会

委員会を2回開催し,システム委員会で扱う範囲,電子化することによる費用削減効果及びリハ医学会における情報システム導入等の検討を行った.

8)地方会連絡協議会

地域の活性化に伴う新規事業の取り組みについて,各地方会からの報告に基づいて意見交換を行った.また,地方会ホームページの開設状況,利用方法,公開講座及び地域医療との連携のあり方等について検討を行った.

9)各種委員会の開催(表6)

5.辞令発送について

理事長名で辞令発送

各種委員会委員(特別委員等を含む) 166名

6.後援,協賛等依頼

1)ヒューマンインタフェースシンポジウム2006(協賛)

(ヒューマンインタフェース学会)

2)第35回日本医療福祉設備学会併設「HOSPEX Japan 2006」(協賛)

(医療・福祉施設のための設備・機器総合展)」

(日本医療福祉設備協会・社団法人日本能率協会)

3)平成18年度運動療法機能訓練技能講習会(後援)

(社団法人全国病院理学療法協会)

4)第33回国際福祉機器展H.C.R 2006(協賛)

(全国社会福祉協議会・財団法人保健福祉広報協会)

5)日本福祉のまちづくり学会第9回全国大会(後援)

(日本福祉のまちづくり学会)

6)第29回てんかん基礎講座(協賛)

(社団法人日本てんかん協会)

7)第11回アジア太平洋呼吸器学会総会(APSR)(後援)

(アジア太平洋呼吸器学会(APSR))

8)第28回九州理学療法士・作業療法士合同学会 後援

(社団法人日本理学療法士協会九州ブロック 社団法人日本作業療法士協会九州各県士会)

9)SIG姿勢保持講習会2006(協賛)

(日本リハビリテーション工学協会SIG「姿勢保持」)

10)2007IEEE/ICME複合医工学国際会議(CME2007)(協賛)

(IEEE Systems, Man, and Cybernetics Society 複合医工学インスティテュート(ICME))

11)第17回ALS/MND国際シンポジウム(後援)

(日本ALS協会 第17回ALS/MND国際シンポジウム組織委員会)

12)リハビリテーション・ケア合同研究大会 青森2006 (後援)

(日本リハビリテーション病院・施設協会 全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会 全国地域リハビリテーション研究会 全国訪問リハビリテーション研究会 全国老人デイ・ケア連絡協議会)

13)第21回リハ工学カンファレンス(協賛)

(日本リハビリテーション工学協会甲信越支部,北海道支部,関西支部)

14)第21回生体・生理工学シンポジウム(協賛)

((社)計測自動制御学会)

15)生体医工学シンポジウム2006(協賛)

(社団法人日本生体医工学会)

16)きょうされん第29回全国大会inえひめ(後援)

(きょうされん)

17)平成18年度義肢装具等適合判定医師研修会 (厚生労働省)(後援)

18)第33回社団法人日本てんかん協会全国大会 in Kyoto(協賛)

(社団法人日本てんかん協会)

19)第56回日本理学療法学会(後援)

(社団法人全国病院理学療法協会)

20)障害者医療問題全国ネットワーク第6回シンポジウム(後援)

(障害者医療問題全国ネットワーク)

21)第42回日本理学療法学術大会(後援)

(社団法人日本理学療法士協会)

22)シンポジウム「モバイル2007」(協賛)

(モバイル学会)

23)第41回日本作業療法学会(後援)

(社団法人日本作業療法士協会)

24)地域リハ・ケアフォーラム2006(後援)

((社)日本理学療法士協会,(社)日本作業療法士協会,日本言語聴覚士協会)

25)第20回バイオメカニズム・シンポジウム(協賛)

(バイオメカニズム学会)

26)第10回アジアメディカルショー(後援)

(九州医療機器団体連合会,福岡県医療機器協会)

27)第22回リハ工学カンファレンス(協賛)

(日本リハビリテーション工学協会)

28)第34回国際福祉機器展H.C.R. 2007(協賛)

((社)全国社会福祉協議会 (財)保健福祉広報協会)

29)第28回バイオメカニズム学術講演会(協賛)

(バイオメカニズム学会)

30)第52回日本音声言語医学会総会・学術講演会 (日本音声言語医学会)(後援)

7.学術集会の開催について

第42回日本リハビリテーション医学会学術集会を,平成17年6月16日,17日,18日の3日間金沢市において開催した.

会場:石川県立音楽堂,金沢全日空ホテル,ホテル日航金沢

7.会誌の発行

会誌「リハビリテーション医学」第43巻第4号〜第12号,特別号(抄録集),第44巻第1号〜第3号計13冊を発行した.

8.リハニュースの発行

年4回発行した.(平成18年4月から第29号〜第32号まで)

9.ホームページの管理・運営

「日本リハビリテーション医学会ホームページ」を常に新しい情報を掲載し更新してきた.

10.教育及び研修

1)卒後実習研修会

・脊損尿路管理研修会

期日:平成18年8月26日〜27日

会場:労働者健康福祉機構 関西労災病院

受講者数:20名

・小児リハビリテーション実習研修会

期日:平成18年9月28日〜30日

会場:愛知県青い鳥医療福祉センター

受講者数:30名

・臨床筋電図・電気診断学入門講習会

期日:平成18年10月7日〜8日

会場:慶應義塾大学

受講者数:26名

・福祉・地域リハビリテーション研修会

期日:平成19年2月16日〜18日

会場:横浜市総合リハビリテーションセンター

受講者数:20名

2)学術集会研修会

期日:平成18年6月1日〜3日

会場:東京プリンスホテルパークタワー

受講者数:2,404名

3)生涯教育研修会

日本リハビリテーション医学会主催

・期日:平成18年9月10日

会場:大手町サンケイプラザ

受講者数:111名

・期日:平成19年3月25日

会場:大手町サンケイプラザ

受講者数:83名 北海道ブロック

・期日:平成18年4月22日

会場:札幌医科大学臨床教育研究棟大講堂・臨床講義室

受講者数:50名

・期日:平成18年9月16日

会場:北海道大学学術交流会館

受講者数:54名

・期日:平成19年3月10日

会場:北海道大学学術交流会館

受講者数:64名

東北ブロック

・期日:平成18年10月28日

会場:岩手県医師会館

受講者数:66名

・期日:平成19年3月24日

会場:福島県郡山市市民プラザ

受講者数:34名 北陸ブロック

・期日:平成18年9月2日

会場:石川厚生年金会館(金沢市)

受講者数:46名

・期日:平成19年3月24日

会場:石川厚生年金会館(金沢市)

受講者数:41名 関東ブロック

・期日:平成18年10月7日

会場:昭和大学上條講堂

受講者数:151名

・期日:平成18年12月2日

会場:新潟大学医学部有壬記念館

受講者数:39名

・期日:平成19年3月3日

会場:東京医科歯科大学5号館4階講堂

受講者数:161名

中部・東海ブロック

・期日:平成18年8月26日

会場:静岡グランドホテル中島屋

受講者数:43名

・期日:平成18年9月3日

会場:大正製薬株式会社 名古屋支店

受講者数:122名

・期日:平成18年9月30日

会場:長野県松本文化会館

受講者数:31名

・期日:平成19年1月27日

会場:江崎ホール

受講者数:40名

・期日:平成19年2月4日

会場:大正製薬株式会社 名古屋支店

受講者数:124名

近畿ブロック

・期日:平成18年6月17日

会場:京都府立医科大学 図書館ホール

受講者数:87名

・期日:平成18年7月22日

会場:大阪市立大学医学部学舎4階中講義室

受講者数:109名

・期日:平成18年10月14日

会場:大阪市立大学医学部学舎4階中講義室

受講者数:98名

・期日:平成18年11月4日

会場:兵庫県民会館9階ホール

受講者数:111名

・期日:平成18年11月26日

会場:京都府立医科大学図書館ホール

受講者数:37名

中国・四国ブロック

・期日:平成18年5月28日

会場:宇部全日空ホテル

受講者数:61名

・期日:平成18年9月23日

会場:川崎医療福祉大学講義棟2601号室

受講者数:148名

・期日:平成18年11月18日

会場:高知城ホール

受講者数:48名

・期日:平成18年12月10日

会場:岡山国際交流センター

受講者数:123名

九州ブロック

・期日:平成18年9月3日

会場:パピヨン24ガスホール

受講者数:250名

・期日:平成19年2月18日

会場:宮崎県総合保健センター

受講者数:134名

11.専門医,認定臨床医の認定

1)平成18年度専門医認定者数 128名

平成19年3月末現在 1,354名

2)平成18年度認定臨床医認定者数 38名

平成19年3月末現在 4,127名

12.指導責任者の認定

平成18年度指導責任者認定者数 51名

平成19年3月末現在 783名

13.研修施設の認定

平成18年度研修施設認定数 51施設

平成19年3月末現在 430施設

14.移行に伴う専門医認定

2回,移行に伴う審査認定(試験審査)を行った.

15.学術研究助成

本学会誌に掲載された論文のうち優秀な論文を表彰した.また,若手研究者への国際学術交流の一環として海外研修助成を行った.

16.市民公開講座の開催

平成18年度は, 七尾市,宮崎市の各地で市民公開講座を開催し,広くリハビリテーション医学・医療の啓発に努めた.

II.平成19年度収支暫定予算

平成19年度収支暫定予算案について,財務担当の土肥常任理事から説明が行われ,原案のとおり承認された.(表7)

III.平成19年度事業計画案及び収支予算

平成19年度事業計画案について,はじめに,事業方針について江藤理事長から,続いて,庶務担当の伊藤常任理事から説明が行われ,承認された.
平成19年度収支予算案について,財務担当の土肥常任理事から説明が行われ,原案のとおり承認された.(表8)

平成19年度 事業計画 (平成19年4月1日から平成20年3月31日まで)

【事業方針】

1.学術集会の開催

年次学術集会の開催

地方会学術集会の開催

専門医学術集会の開催

2.専門医制度の整備と充実

専門医の資質保証の仕組みづくり

研修施設の拡充と指導責任者の充実

認定臨床医の位置づけの検討

3.卒前・卒後教育の充実

卒前教育ガイドラインの作成

卒後初期研修へのリハ医学の導入

一般医家へのリハ研修会の開催

4.地方会の充実と発展

教育研修会の充実

地域医療へのリハ支援計画の作成

市民啓発事業の実施

5.調査研究事業の推進

診療ガイドラインの作成

エビデンス構築基盤の整備

6.社会保障制度改革への対応

医療保険改革への提言

介護保険改革への提言

関連団体との連携推進

7.国際活動の充実

ISPRM2007への参加推進

若手研究者の交流促進

アジア地域との連携と交流の促進

8.学会組織の整備と充実

評議員選挙制度の導入

広報活動の充実

会員ネットワークシステムの構築

学会事務局の整備

【事業計画】

1.学術集会の開催

1)第44回日本リハビリテーション医学会学術集会を,平成19年6月6日,7日,8日の3日間,神戸市 神戸国際会議場・神戸国際展示場に於いて開催する.

2)地方会学術集会の開催

各地方会に於いて学術集会を開催する.

3)第2回専門医会学術集会を,平成19年12月8日,9日の2日間,北海道大学学術交流会館講堂に於いて開催する.

2.諸会議

1)通常総会 1回

2)評議員会 1回

3)理事会

4)地方会総会 各地方会に於いて総会を開催

5)倫理委員会

倫理綱領の確定

委員会所管事例の検討

6)専門医会

専門医および指導責任者の質向上のための研修

リハ医学会のシンクタンクとしての研究・調査

情報システムの構築(システム委員会と連携)

市民への啓発活動

専門医会総会の開催

7)システム委員会

情報システム構築範囲の検討

ロードマップの設定

システム導入範囲の検討

8)地方会連絡協議会

地方会ホームページの維持管理

地域医療との連携

9)各種委員会:編集委員会他12委員会

(1)編集委員会

学術集会での発表内容の向上,卒前・卒後教育の充実,エビデンス構築の基盤整備等に寄与する,質の高い学会誌の発行

各種情報の学会誌への掲載と学会誌の公開

(2)評価・用語委員会

2007年度版リハビリテーション医学用語集発刊

2007年度版用語集用語のHP掲載と管理

推奨できる評価法の検討

平成19年度評価法使用動向調査

他委員会との連携

(3)教育委員会

卒後研修カリキュラムの運用状況の調査と見直し

リハビリテーション科専門医の技術と役割について,カリキュラムとの整合性を保ちつつ国民に理解しやすい形にとりまとめる

実習研修会の共催

専門医の生涯教育に関する検討と生涯教育研修会の現状調査

生涯教育基準に基づく単位の審査・認定に関わる作業の合理化と効率化

臨床研修におけるリハビリテーション医学教育

新規研修会の企画・開催・後援

医学生セミナーに関する検討

卒前教育カリキュラムならびに具体的教育方法の検討

(4)認定委員会

認定に伴う資格審査及び試験の実施

認定臨床医資格更新の審査

専門医及び認定臨床医の生涯教育における取得単位数の通知

指導責任者の資格審査

研修施設の資格審査

研修施設の資格更新の審査

専門医制度および認定臨床医制度のあり方の検討

専門医試験の方法を検討する.

資格審査や更新に関連する事項について,会員ネットワークシステムの構築(システム委員会と連携)

その他,現状に合わせた各種関係法規の改正

(5)試験問題作成委員会

専門医認定,専門医移行,臨床認定医認定のための試験問題作成

過去に出題され,電子化された約1,200題の問題内容の検討とリニューアル

実施した試験問題の保存・管理

(6)社会保険等委員会

医療保険に関する業務

介護保険に関する業務

リハビリテーション診療報酬体系を検討する業務

(7)障害保健福祉委員会

障害者自立支援法と障害児・者をとりまく関連制度の検討

社会参加推進のための障害者スポーツの検討

障害者に対する地域リハビリテーションのあり方の検討

(8)関連機器委員会

運動療法機器利用状況のアンケート調査結果解析

作業療法機器利用状況のアンケート調査結果解析

アンケート結果の統計処理とその結果の報告

福祉用具に関する使用の実態調査

福祉用具についての広報活動

(9)関連専門職委員会

関連職種の教育に関する調査分析と分析後の計画立案

臨床心理関連職種に関する調査報告 BPT・OT長期教員養成研修会の運営協力

(10)会則検討委員会

規則,内規,申し合わせ等,諸会則の検討

その他

(11)広報委員会

広報ニュースの発行

ホームページの維持・管理

国際福祉機器展の参加

企業・官庁その他への広報活動

調査等の活動

(12)国際委員会

平成19年度日本リハ医学会員海外研修助成プログラムの実施

第4回リハビリテーション医学会世界会議(ISPRM2007,韓国)参加特別助成プログラムの実施

外国人リハ医師対象の短期交流助成プログラムの実施

平成19年度日本リハビリテーション医学会学術集会(神戸)における外国人リハ医交流助成について,候補者の招聘・選定に関する協力

アジア地域のHonorary/Corresponding Memberの拡充 E第4回国際リハビリテーション医学会世界会議(ISPRM2007,韓国)の援助 F英文ホームページの充実

(13)診療ガイドライン委員会

コア委員会 ・どのガイドラインを策定していくかなど活動計画調整

脳卒中治療ガイドライン策定委員会 ・脳卒中ガイドラインの改訂作業の完成

脳性麻痺リハビリテーションガイドライン策定委員会 ・脳性麻痺リハビリテーションガイドラインの作成・発表・出版

安全管理・推進のためのガイドライン策定委員会
・必要が生じた時点で活動開始

呼吸リハビリテーションガイドライン策定委員会
・呼吸リハビリテーションマニュアルの作業継続

リハビリテーション連携パスガイドライン策定委員会
・脳卒中連携パスの本を発行 ・リハ学会としての脳卒中連携パスの提言

臨床研究・調査のためのガイドライン策定委員会
・ガイドラインに沿った脳卒中のデータ収集とガイドラインの修正検討

新ガイドライン策定委員会
・身体障害併存例における心臓リハビリテーションガイドライン策定委員会と介護保険制度におけるリハビリテーションガイドライン策定委員会を立ち上げ,策定内容の検討を開始

3.会誌の発行

会誌「Japanese Journal of Rehabilitation Medicine」を年13回(第44巻第4号〜第12号,特別号,第45巻第1号〜第3号),1回9,800部発行する.

4.広報誌の発行

広報誌「日本リハビリテーション医学会ニュース」(リハニュース)を年4回(季刊)発行する.

5.ホームページの管理運営

入力情報(掲載内容)の更新及び追加などを実施する

6.教育及び研修

1)生涯教育研修会

神戸国際会議場神戸,国際展示場並びに全国8ブロックにおいて,生涯教育研修会を開催する.

2)実習研修会

実習を主体とした筋電図,脊損尿路管理,小児,福祉・地域リハビリテーション研修会を開催する.

3)一般医家に役立つリハビリテーション研修として,運動器(骨・関節),脳血管障害,呼吸及び心臓・大血管に関する研修会を開催する.

4)医学生リハビリテーションセミナー

医学生のための春期及び夏期リハビリテーションセミナーを開催する.

7.専門医の認定

専門医(リハビリテーション科専門医)の審査認定を行う.

8.移行に伴う専門医認定

年2回,移行に伴う審査認定(試験審査)を行う.

9.認定臨床医の認定

認定臨床医の審査認定を行う.

10.指導責任者の認定

申請に基づき指導責任者の審査認定を行う.

11.研修施設の認定

申請に基づき研修施設の審査認定を行う.

12.専門医の資格更新

専門医生涯教育研修単位数の見直しを行う.

13.認定臨床医の資格更新

認定臨床医の資格更新審査を行う.

14.リハ医学啓発活動事業

1)各地方会で市民公開講座などを開催し,広くリハビリテーション医学の啓発活動を行う.

2)国際福祉機器展に参加する.

15.学術研究助成

1)優秀論文への助成

2)若手研究者への海外研修助成

3)外国人リハ医への交流研修助成

16.国際リハビリテーション関連会議

1)ISPRM2007(韓国)への参加促進

2)AOSPRMアジア地域での広報活動

17.評議員選挙制度の導入について

別紙の資料を参照

18.事務所の移転

板橋区小茂根の現事務所(30坪)が手狭になったため,新宿区神楽坂6丁目32番3号の事務所(40坪)に移転する.

なお,移転日は平成19年6月27日を予定している.

19.その他

リハビリテーション関連団体の主催する各種事業の後援,協賛等を行う.

IV.事務所移転について

事務所移転について,庶務担当の伊藤常任理事から事務所を新宿区神楽坂6丁目32番3号に移転する旨の説明が行われ,承認された.

V.第47回(平成22年開催)学術集会会長の指名

江藤理事長から,第47回学術集会会長候補者として,理事会において川平和美会員(鹿児島大学医歯学総合研究科)が推薦された旨報告があり,満場一致で承認された.

VI.会費を2年以上滞納した者の扱い

庶務担当の伊藤常任理事から,会費を2年以上滞納した者について学術集会期間中,事務局年会費受付の近くに氏名を掲示し,その後,申し出がない者については,定款10条の規定に基づき除名とする旨の説明があり,了承された.

VII.その他

優秀論文賞の表彰

江藤理事長から,「リハビリテーション医学」に掲載された論文の内,優秀な論文に対して賞状並びに賞金目録の贈呈が行われた.
○最優秀論文賞:前島伸一郎,種村 純,大沢愛子,川原田美保,山田裕子「論文名:高齢者における展望的記憶の検討―とくに存在想起と内容想起の違いについて―」
○優秀論文賞:湊  純,湊 治郎,湊 正美「論文名:デュシェンヌ型筋ジストロフィーの背柱管理―背柱の伸展位誘導の試み―」
○奨励論文賞:笠島悠子,藤原俊之,岡村慶裕,辻 哲也,長谷公隆,里宇明元「論文名:慢性期片麻痺患者の上肢機能に対する随意運動介助型電気刺激(Integrated Volitional control Electrical Stimulator:IVES)と手関節固定装具併用療法の試み」.

海外研修助成証書の贈呈

江藤理事長から,平成19年度海外研修助成について,銅冶英雄,高橋宣成の各氏に,助成証書並びに助成金の目録が贈呈された.

ISPRM2007参加特別助成

小林議長から,平成19年度ISPRM2007参加特別助成について,若林秀隆氏他11名に助成される旨,報告があった.

以 上