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リハビリテーション科女性医師ネットワーク(RJN)

男女共同参画委員会企画シンポジウム「私たちがめざす真の活動と参加とはー多様性と包括性を見据えた取り組みー」開催報告

第6回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会、男女共同参画委員会企画シンポジウムが2022年11月4日に開催されました(会場参加者:29名、オンデマンド視聴者:70名)。今回のシンポジウムのテーマは、本学術集会のテーマであるDiversity and Inclusion(リハビリテーション医学の多様性と包括性)に関連して、私たちがめざすの真の活動と参加とは―多様性と包括性を見据えた取り組み―とし、4人の先生方に講演をしていただきました。

国立研究開発法人国立成育医療研究センター、上出杏里先生には、「パラスポーツの視点から目指す人々の活動と参加の育み」について講演をしていただきました。その中で、パラスポーツの推進とスポーツを通じた女性の活躍促進について述べられ、女性パラアスリートの活躍を介した女性障がい者の社会参画について考える機会となるという視点についてご教示いただけました。

山形県高次脳機能障がい者支援センター診療部、豊岡志保先生には、「高次脳機能障がい支援、目標達成の後の生活の課題」について講演をしていただきました。特に、ご自身の施設で行っておられる社会復帰トレーニング通所教室「暁才」の取り組みについてご紹介がありました。自分の障がいを知ること、周りに説明できることを目標として活動され、あきらめない、ゆるい支援を続けることの大切さをご教示いただけました。

国立病院機構箱根病院リハビリテーション科、小林庸子先生には、「神経筋難病患者さんへの「活動・参加」支援」について講演をしていただきました。重度の障害が急速に起こる疾患の場合、小児期発症で就労時期には歩行困難となる疾患の場合、成人後に症状が悪化する場合の3つの視点で講演され、コミュニケーション、移動について具体的な対策、病院だけでなく、他機関とのつながりなど、具体的で参考になる内容でした。

吉備高原医療リハビリテーションセンター、古澤一成先生には、「脊髄損傷のリハビリテーション医療においてめざす真の活動と参加について~職業復帰の現状と課題より~」について講演をしていただきました。同センターでの取り組みのご紹介をいただき、重度障害者の対応、長期的な視野での職業アプローチ、社会復帰までのソーシャルシステムの構築について各々説明いただき、社会復帰の質へのこだわりが重要であると説明されました。

いずれの講演者においても、各々の分野で第一線の先生方のお話で、具体的なお話も交えての講演でとてもわかりやすく、臨床の現場で応用したいと思う内容でした。
講演してくださった先生方におかれましては本当にありがとうございました。

中馬 孝容(滋賀県立総合病院)