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リハビリテーション科女性医師ネットワーク(RJN)

男女共同参画委員会・RJN企画シンポジウム 「ジェンダー平等と社会参加~多様性を育むために~」開催報告

2021年11月13日(土)15:10~16:40、第5回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会(於名古屋国際会議場)にて、男女共同参画委員会企画シンポジウムを開催しました。持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)の一つにも位置づけられる「ジェンダー平等と社会参加」をテーマに、4名の先生に臨床・研究から社会情勢まで多角的な観点から語っていただきました。

まずは、国立研究開発法人国際医療研究センター病院リハビリテーション科・藤谷順子先生に、「アンコンシャスバイアス」について数多くの例を紹介いただき、アンコンシャスバイアスが及ぼす影響や気づきの大切さについて、ご講演いただきました。全ての意識化はなかなか難しいことですが、その存在を知ることが第1歩と感じました。

次に、北海道立心身障害者総合相談所医務課・土岐めぐみ先生に、「医療・介護・福祉におけるジェンダー」として、地方の人口減から介護、貧困問題まで、ジェンダーと絡めてご講演いただき、多くの問題が根底で繋がっていることを実感しました。

3番手として、広島市立リハビリテーション病院脳神経内科・加世田ゆみ子先生からは、「医師の働き方と男女共同参画」について国の施策をレビューし、燃え尽き症候群やそれを回避するための工夫等について講演していただきました。多職種チームをマネジメントする上で参考になるお話でした。

最後に、大阪大学大学院医学系研究科運動器バイオマテリアル寄附講座・菅本一臣先生からは、「研究における女性の活躍」について、各国の女性医師や女性研究者の状況を概観し、女性とリハビリテーション研究との親和性についてご講演いただきました。さらに先生の教室での女性研究者の業績をご紹介いただき、大変励まされました。

 

ディスカッションでは、ジェンダーについて社会の考え方が変化する中で、若い世代の意識が変わってきていること、課題の解決には女性だけでなく男性も巻き込む必要性が指摘されました。様々な価値観での自由なディスカッションは、視野を広げる絶好の機会です。コロナ流行以前、リハビリテーション科医師の交流の場の一つであった、学術集会時のRJN懇親会は開催できない状況が2年続いておりますが、face to face で語り合う時間が切に欲しくなりました。

菅本先生の「頭を使うのはどこでもできる」とのお言葉通り、考えをブラッシュアップしつつ、また皆様と楽しく語り合える日を心待ちにしております。あらためましてご講演いただきました先生方に心より感謝申し上げます。

 

小口 和代(刈谷豊田総合病院)