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日本リハビリテーション医学会の概要

理事長挨拶

公益社団法人日本リハビリテーション医学会理事長
(東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座主任教授)
安保 雅博

 2022年(令和4年)11月より久保俊一前理事長の後任として日本リハビリテーション医学会の第8代理事長を拝命いたしました。理事長として日本リハビリテーション医学会の運営に携わりますこと、重責ですが大変光栄に存じます。

 リハビリテーション医学は、さまざまな疾患・外傷・病態により生じた機能障害の回復を促しつつ、結果として残存した障害を克服しながら、人々の「活動を育む」医学ですが、日本リハビリテーション医学会の役割は、その機能回復と社会活動への復帰を総合的に提供することだと思っています。

 これまで日本リハビリテーション医学会は数多くの活動を行ってまいりましたが、今後、特に推進すべき方針を述べさせていただきます。
 1つ目は、内部・外部に開かれた日本リハビリテーション医学会にします。
 まず、内部に開かれた日本リハビリテーション医学会とは、若手参加による組織全体の活性化です。理事会や委員会などに若手が参加して活躍できるように、さまざまな施策を用意します。
 次に、外部に開かれた日本リハビリテーション医学会とは、関連団体との連携と協働の推進です。財務・人事の面から日本リハビリテーション医学会組織の強靱化をはかり、リハビリテーション医学の推進のために他の学会・協会との連携が、より緊密になるように外交を強化します。

 2つ目は、学術・教育を推進します。
 学術活動による学問的な発展は当然ですが、リハビリテーション科医の育成に全力を尽くします。どのような障害や疾病をもつ患者さんも総合的に診ることのできる医師がリハビリテーション科医ですので、専門医制度基本領域の診療科に相応しい医師教育のためのカリキュラム充実と均てん化に努めます。また、リハビリテーション医学はチーム医療を前提としていますので、関連職種を含めた教育体制の構築にも注力します。
 これまで、日本リハビリテーション医学会は日本リハビリテーション医学教育推進機構と共同で数多くの基準となる教科書を作成しました。この教科書を上手く活用して、リハビリテーション科医はもとより他診療科医師、そして、広く関連職種を含めた卒前・卒後の教育体制を充実させます。

 3つ目は、社会への貢献を増やします。
 パラスポーツ支援、災害支援をさらに進めます。障害を持つ方々の就学・就労支援にも尽力します。包摂的を意味するインクルーシブ、多様性を意味するダイバーシティの両者を同時にマネージメントできる医学の専門家こそリハビリテーション科医であると思っています。そんなリハビリテーション科医が先頭に立って、これまで以上に障害を持つ方々の復権や社会活動をサポートします。
 障害を持つ方々と社会との接点をどのように作るかが大きな課題ですが、日本リハビリテーション医学会では障害を持つ方々の社会活動や働き方について広く議論し、障害を持つ方々の社会活動と就学・就労支援を積極的に進めます。

 いずれも一朝一夕では成し遂げられるものではありません。数多くの課題に対して理事、監事、代議員、そして、日本リハビリテーション医学会会員の皆様と力を合わせて取り組んでいく所存です。

 より良い日本リハビリテーション医学会を目指して役員が一丸となって頑張りますので、皆様のご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。