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リハビリテーション科医の魅力

大阪府内病院勤務医 男性 30代

患者さんをとりまく環境を診るリハビリテーション医学・医療に魅力

私は総合診療医、家庭医をめざして医学部に入りました。それは患者さんと長期的に関われる、患者さんの生活を診たい…という思いがあったからです。

学生時代、リハビリテーション医学の講義で、「疾患だけではなく障がいも診る」、「治癒しない疾患であってもリハビリテーション治療により、その人にあった生活をめざす」のがリハビリテーション医学・医療であると学びました。そして疾患だけではなく、患者さんの「からだ」と「こころ」、「活動と生活」をとりまく環境を診るリハビリテーション医学・医療に魅力を感じてリハビリテーション科を選択しました。

脳出血で寝たきりになった患者が再び教壇に立つまでを支える

教師をされていた方が脳出血となり、寝たきりで転院されてきました。初診時、片麻痺、構音障害、高次脳機能障害(注意障害、遂行機能障害)を認めていました。リハビリテーション治療を行い、機能の改善を認め、入院中に模擬講義をしていただきました。
そして模擬講義ではスライド作成から、講義、質疑応答まで行っていただきました。講義をされる時の患者さんは、リハビリテーション治療を行っている時とは表情、雰囲気とも違い、教師の顔をされていたことが印象に残っています。その後、入院リハビリテーション治療と通院リハビリテーション治療を行い、再び教師に復帰されています。研修医時代に最も印象に残った患者さんでした。

幅広い知識で多種多様なニーズに応えていきたい

まだ研修中ですが、専門医の先生や病院、扱う疾患によって全く異なるリハビリテーション医療を目にして、リハビリテーション医療の幅広さを実感しています。リハビリテーション科専門医は幅広い知識を持ち、多種多様なニーズとそれに応えていく必要があると感じています。
疾患だけではなく、患者さんの「からだ」と「こころ」、「活動と生活」をとりまく環境を診たい方は是非リハビリテーション科専門医を目指してください。

東京都内大学病院勤務医 女性 30代

全領域と関わっていくので将来の選択肢がたくさんある!

もともと運動器領域に興味があり、スポーツドクターになりたいと思っていました。中でも、手術で治せない疼痛コントロールや、障害とのつきあい方に興味がありました。
腓骨神経麻痺の筋電図検査を初めて見た時に、どこで障害されているのかを検査した際、とても面白く、興味深い検査だなと思いました。
リハビリテーション科医は、全領域の疾患と関わっていくので、将来どういう方向にいくかは自分次第になってしまう面もありますが、だからこそ選択肢が沢山あります。まずはどんな事をやっているか?…など実際に見ないとわからないと思うので、見学に来てください。

東京都内大学病院勤務医 女性 20代

精神的な面でもリハビリテーション治療が支えになった…という患者さんの言葉

研修医時代に受け持った神経内科の患者さんが、リハビリテーション治療によって歩けるようになったのを見て、リハビリテーション医学・医療の大切さを痛感し、学びたいと思いました。
研修医時代、脳卒中後で意識障害に陥った患者さんが、徐々に回復して、リハビリテーション治療によって自宅退院し、復職までできるようになりました。その患者さんが、「精神的な面でもリハビリテーション治療が支えになった」とおっしゃってくださったことが印象に残っています。

機能回復、障害克服だけでなく、患者さんの生活に寄り添える魅力的な仕事

現在は急性期の病院に勤めておりますが、回復期での主治医も経験し、どんな疾患にでも対応できるリハビリテーション科医になりたいと思っています。電気生理学や筋電図検査にも興味があり専門医取得を検討しています。リハビリテーション科医はリハビリテーション医療によって機能を回復させ、障害を克服するだけでなく、患者さんの生活に寄り添っていくことのできる、とても魅力的な仕事です。ぜひ一緒にリハビリテーション医学を学びましょう。

和歌山県内大学病院勤務医 20代 男性

二度と歩けないと診断される人が独歩できた!

私がリハビリテーション科医になろうと思ったのは、大学5、6年生での病院実習で、機能が良くなる患者を目の当たりにしたことと、「リハビリテーションは治療」という観点、障がい者は「生きるために」リハビリテーション医療が必須…という考え方を教えていただいたことで、興味をもったことがきっかけです。

他施設で二度と歩けないと診断された方がいましたが、和歌山医大で再度評価し、リハビリテーション治療を行うことで、独歩で家に帰れるようになるまで機能改善が得られました。

超急性期から慢性期までニーズが多くやりがいが見つかる

研修を通じて、他科からのコンサルトの領域が、かなり広範であったことから、リハビリテーション科医はジェネラリストとしての素質を求められていると感じました。そして障がい者とともに生きていける社会の実現の一助になればと思います。初期研修で市中病院を回ったことがある人は想像できると思いますが、病院から退院する際に、リハビリテーション医療の観点は必須かつ最重要です。例えば急性期病院なら回復期病院へ転院するまでしか診ることができないことも往々にしてあります。

また超急性期からリハビリテーション科が介入することで、患者さんの機能予後や生命予後まで改善させることができます。

急性期~慢性期まで全てにおいて需要のあるリハビリテーション科なら、やりがいは絶対にみつかります。少しでも気になった方は一度和歌山へ見学に来てください!

和歌山県内大学病院勤務医 30代 女性

他の診療科とは全く違う視点に感銘

母校のリハビリテーション科教授の講義を受講し、その存在を知りました。患者さんを本当に全人的にとらえて診療し、生活にまで寄り添って考えるという、全く他の科とは視点がことなっているところに感銘を受けました。
さらに治療である運動は、デメリットが少なく万能であることも魅力的でした。どんな年齢層、疾患であっても、障害を負って困っている方の生活を助ける・よりよくする診療をしているという印象です。

患者さんが良くなっているのが実感できる診療科

現在はまだ急性期のリハビリテーション治療をメインにしか携わっていないので、回復期、維持期のリハビリテーション治療を経験し、包括的なリハビリテーション治療ができるようになりたいです。病院によってリハビリテーション治療の質・内容が異なっていたことです。リハビリテーション治療はメリットが多く万能な治療法だと思います。

どんな患者さんであっても、実際に患者さんが良くなっているのが実感できる診療科だと思います。リハビリテーション治療はメリットが多く万能な治療法だと思います。

岡山県内大学病院勤務医 30代 男性

リハビリテーション医学・医療を学び、障害が残存しても元の生活に戻る手助けがしたい…

急性期病院で自分が治療した患者さんが、回復期病院転院や自宅退院した後にどのように日常生活を過ごしていくのだろうと疑問を持ちました。リハビリテーション医学・医療の勉強をすることで、障害が残存しても元の生活に戻る(在宅復帰や社会復帰)手助けができ、またそういった視点から患者さんを診察する医者も必要ではないかと感じたためリハビリテーション科医になろうと思いました。

交通外傷により外傷性頚髄損傷にて不全四肢麻痺が残存し、当初はリハビリテーション治療が進まなかった患者さんが、本人のモチベーションを上げることで、予想された以上の能力の回復を認め、本人の気持ちも前向きになり、社会復帰を行えた症例に研修医時代に出合い、印象に残っています。

日々勉強が必要で飽きが来ないから楽しい

研修中は日々、患者さんと向き合い、自らも勉強させられ成長を実感していましたが、研修後も、リハビリテーション医学・医療の幅広さを痛感し、日々勉強が必要で飽きが来ない分野であると感じます。
専門医をとり、やっとスタート地点にたった気持ちです。これからさらに大学病院で様々な症例を経験し、大学院で学位を取得することを目標にしています。また、自分の指導で後輩が専門医を取得してくれればよいなと思います。最後に、リハビリテーション医学・医療の父であるラスク教授の言葉を紹介します。Not only to add years to life, but also to add life to years. 延長された年月に命を吹き込む手助けをしてみませんか。

岡山県内大学病院勤務医 30代 男性

下肢切断後に歩行を獲得した患者さんの生活訓練でリハビリテーション治療の重要性を感じた

私は整形外科医ですが、下肢切断後の機能訓練で歩行を獲得した患者さんを経験してから、生活訓練など、リハビリテーション医療の重要性を感じ、興味を持ちました。
また交通事故により高次機能障害が残った患者さんが、売店でオロナミンCを商品棚からとって、レジに持っていく前に、蓋を開けて飲み始めたのをみた時から、社会における障害者というものを強く意識しました。

患者さんの急性期治療から社会復帰までを経験していきたい

骨折を治す、がんを取り除く…といった治療が医療の目的ではありますが、治療中やその後の体の機能、ADL、社会復帰といったことまで考えていく必要を感じました。
今後も急性期病院や回復期病院などで研修を積み、患者さんの急性期治療から社会復帰までを経験していきたいです。
老年社会に突入し、今後ますますリハビリテーション医療が重要になっていきます。リハビリテーション科医として一緒に働ける日を楽しみにしています。

静岡県内大学病院勤務医 20代 男性

薬剤・手術等だけでは満足な生活ができない
患者さんのために…

自分自身のけがを通して競技復帰へのトレーニングのことを考え、リハビリテーション医学・医療のことが気になっていたのが最初のきっかけです。そこからリハビリテーション科をめざそうという気持ちは特になく、リハビリテーション科研修ができる病院ではない場所で、初期研修を過ごしました。初期研修を通して薬剤・手術で治る病態があることを理解しましたが、それら治療だけでは解決できない能力障害・社会的不利があることも学びました。

満足した生活ができていない患者さんを療法士に丸投げしている点が、自分の中でモヤモヤしていて、その気持ちがいつの間にかリハビリテーション科専門医をめざすきっかけになっていました。

たまたま自分の卒業大学がリハビリテーション科専門研修プログラムを持っていた縁もあり、正直リハビリテーション科のことがよくわからないながらも、そのモヤモヤを解決がしたいがためにプログラム申請をしました。

曖昧な判断で「できない」と患者さんにレッテルを貼る怖さを実感

他院で「歩けない」「食べられない」とレッテルを貼られた患者さんに対して、リハビリテーション治療を実施し、それが覆されたことが、研修時代に印象に残ったことです。この経験を通じて、予後予測というものが、いかに大事かがわかり、曖昧な判断で「できない」を言ってしまう怖さを早くも実感してしまいました。

実際にリハビリテーション科医を経験すると、想像以上に書類関係の手続きが多いことや、理学療法士からの質問やお願いが多いこと、他の診療科の抱えるお困り症例の対応が多いことに驚きとやりがいを感じています。

訓練という物理的治療に興味があり、様々な職種の人とコミュニケーションをとれる人に最適

自分の目標としては、まずは専門医の取得。その後、嚥下・神経・義肢装具・集中治療などの専門スキルを高めることです。今のところは研究よりも臨床をメインにして、地域にリハビリテーション医学・医療を定着させたいと考えています。

リハビリテーション科は患者さんの機能改善を支え、実際の生活に即した治療を行う大事な診療科です。手術・薬物といった治療ではなく、訓練という物理的治療に興味があり、様々な職種の人とコミュニケーションをとれる人は、とても適していると思います。

人手が少なく、リハビリテーション医学・医療の重要性を理解している急性期病院しかり、国が力を入れ始めた回復期病院からも重宝される場面が多々あります。

さらに研究でもまだまだわかっていないことは多く、生理など基礎的な研究、病態に合わせた最適な訓練方法の研究、ロボットや筋電義手、といった最新技術の研究など、幅が広すぎてどれを選んでいいか迷うほどです。臨床に進むもよし、研究に進むもよし、さらに急性期・回復期、どちらでもリハビリテーション医学・医療は必要とされています。ここまで幅の効く診療科はなかなかないのではないでしょうか。

何科かの延長線上にあるものでない!リハビリテーション科自体が1つの専門科

他科の専門医を取得してからにすれば? と周囲の人は助言するかもしれません。確かに1つの専門科の治療・考え方を知っておくに越したことはないですが、リハビリテーション科は、筋骨格、神経、循環器、呼吸器を総合評価し、訓練してどこまで向上するかを予想しながら、福祉サービス、地域特有の風土、患者背景を取り入れながら、生活に反映しなければならず、とても1つの専門科に収まるとは思えない範囲の知識を必要とされます。それ故に、リハビリテーション科が何かの科の延長線上にある診療科ではなく、リハビリテーション科自体が1つの専門科であることをわかっていただければ、最初からリハビリテーション科を専攻する意味がわかるはずです。今自分が最初からリハビリテーション科に飛び込んだことに、後悔は全くありません。

愛知県内大学病院勤務医 20代 女性

ALSや脳梗塞の患者さんに刺激され興味を持ち始める

学生時代に、地域の病院研修中、往診で診た人工呼吸器装着在宅のALS患者さんに「頑張って」と口パクで言われました。「頑張って、と言われたけど治療法はないし見つけるのも大変そうだし、何を頑張ったらいいんだろう…」と疑問に思いました。その時、今できることはリハビリテーション医学・医療なのではないかと思いました。

さらに研修医時代、神経内科をローテーション中に、後頭葉脳梗塞、半盲が残った新聞記者の男性患者さんに、仕事に戻れるかどうか、症状が治るかどうか…などを質問されました。その時、「わからない」、「そういえばリハビリ勉強したことない…」と思ったのがリハビリテーション医学・医療に興味を持ったきっかけです。

リハビリテーション科医の生活を診る視点に感動

総合病院で研修中には、病前在宅、現在歩行ADL見守り~修正自立レベルの患者さんが自ら「不安だから施設でいい」と話しており、家族は「本人が望むように」と意見がありました。今後の退院先について、主治医であった神経内科の医師と、自分の上司であったリハビリテーション科の医師の両方の先生方にご相談しました。神経内科の主治医は「本人が望むなら施設でいいだろう」という回答で、リハビリテーション科の上司は「ご本人が不安に思っている理由は何でしょうか?」という回答で、それぞれの第一声のコメントが違いました。このようにリハビリテーション科医は、他科と比べて、生活をみる視点が特徴としてあること、そしてそれは、治す手段を持っているからなのだろうか、とこのエピソードで気づきました。

病気だけでなく人を診るチームリーダー、難しいけれど楽しい仕事!

今後は、大学病院でリハビリテーション医学・医療をできるだけオールマイティに学んで、それをどのような場所でも、そこに見合ったものとして広げられる能力をつけて、地域に生かす、そして海外とも交流し発展すること…「守破離」を目標に進んでいきたいと考えています。

内科的管理が土台にあってその上に生活やQOLを見る視点があります。病気だけではなく人を診る。ただし、人を診て良くすることは医師一人ではできません。他職種とのチームワークで、患者さん一人一人にあったオーダーメイドなゴールをめざします。明確なガイドラインはないけれど、ある意味限界もない…リハビリテーション科医はそのチームのリーダーでもあります。それは難しいけれど楽しい仕事です。ぜひ一緒に働きましょう。

愛知県内大学病リハビリ講座の関連施設 30代 男性

医療技術の革新、超高齢社会というダイナミズムの中で、リハビリテーション医学・医療へのニーズ急増を知る

大学5年生のクリニカルクラークシップの時、BMI(Brain Machine Interface)という最先端な分野の存在とともに、リハビリテーション医学・医療という領域を認識しました。再生医療・ロボット技術という医療技術の革新、超高齢社会というリハビリテーション治療のニーズの急増、それに対してリハビリテーション科医の圧倒的な不足など、突如目前に広がった”ブルー・オーシャン”に目を奪われました。

リハビリテーション治療にもリスクがあります。代表的なものの一つが活動に必ず伴う転倒だと思いますが、そのリスクを背負った時に積極的に活動の制限、抑制を緩和します。それにより活動レベルが上がり、ついにはその人の認知機能も改善していく様が印象的でした。それはまさしく”人が変ったよう”でした。

活動という視点で医療を提供するユニークな存在

医療の現場では、多くの疾患、病態を抱える高齢者へ医療を提供する上で、思った以上にリハビリテーション医学の考え方が活用されていました。それは単に”原疾患の治療とリハビリテーション治療や看護”と単独で存在するものではなく、それら全てに根付くポリシー、学問のように感じております。そしてそれを「活動」という医学においては、大変ユニークな視点で切り取り、その治療・対応を「活動」というアクションに落とし込む思考過程に専門性を有するリハビリテーション科専門医は、より一層、高貴で魅力的なものに映りました。

人に教えるのが好きな人は向いている!

元々教師と医師の進路で迷っていた程、人に教えるのが好きです。チーム医療の監督としてのリハビリテーション科医、治療の主体者として中心にいる患者さんおよび家族への指導、日進月歩のリハビリテーション医療の普及、様々な面でより良い教育を提供できるリハビリテーション科医になりたいと考えています。

そのために、まずは一人前のリハビリテーション科医になりたいと思います。実際に一人の患者と対峙する際、一つ一つの問題点に対処する術を学ぶのはもちろんのこと、それら全て兼ね備えたシステムとして、対処する考え方を学んでいます。また実際には、多くの患者を多くのスタッフと診ていく中で、その組織・システムをどう運営するかというさらに広い視点を学んでいます。この点に興味を持つ人は、リハビリテーション科医向きです。ぜひ一緒にリハビリテーション医学・医療を学びましょう。

三重県内病院勤務医 20代 女性

病気になった後の患者さんとご家族を支えることにやりがい

初期研修で三重に来て、初めてリハビリテーション科医の存在を知りました。リハビリテーション科医特有の「患者さんとご家族の生活に寄り添った医療」に心惹かれ、リハビリテーション科医をめざそうと思うようになりました。当初は脳卒中や骨折後のリハビリテーション治療、というイメージが強かったので、研修を通じて様々な疾患に幅広く対応していることに驚きました。

将来は患者さんとご家族に寄り添いながら、それぞれの場合に応じて柔軟な対応をとることができるリハビリテーション科医になりたいです。他科が「病気」に焦点をあてているのに比べ、リハビリテーション科は「病気になった後の生活」に焦点をあてており、ある意味、特殊な診療科です。患者、家族の背景は千差万別であり、これという明確な答えがないからこそ非常にやりがいのある科だと思います。

三重県内病院勤務医 30代 男性

リハビリテーション医療の力、患者さんの回復に影響大

リハビリテーション科医をめざしたきっかけは、身内にリハビリテーション治療を必要としている人がおり、その必要性を目で見て感じたためです。また、出身大学でリハビリテーション医学の講義を受ける機会に恵まれ、できないことをできるようにするための工夫に心惹かれたことも影響しています。

研修中は、疾患や症状が類似した症例でも、周囲の環境によって自宅に退院できる方と、そうでない方がいることを知り、リハビリテーションの重要性を感じました。

想像力豊か、考えることが好きな人はぜひ!

今後は、自分の地元で「回復期リハビリテーション」、「地域リハビリテーション」に関わりたいと考えています。リハビリテーション医学・医療の分野は、常にオーダーメイド医療になります。一般的なガイドラインに則った診療とは異なり、患者さんごとに異なる症状や背景の要素など、様々なものを総合して、最終的な退院先などを検討していきます。どのような形で退院していくかを想像し、オーダーメイドで必要な訓練内容や注意点などを考えることになるため、想像力が豊か、あるいは考えることが好きな方にとっては、リハビリテーション科での仕事は楽しいと思います。

東京都内大学病院勤務医 30代 女性

患者さんの困り事を解決でき不安を軽減し、
社会復帰を促せた!

リハビリテーション科の授業を受けた時に、患者さん自身の病期だけでなく、社会背景も含め、医療・社会福祉サポートにも携われるところに魅力を感じました。

研修中に、高次脳機能障害が残存しているにも関わらず、退職したために収入がなくなっていた患者さんが受診され、身体・精神障碍者手帳の申請、障害年金の申請、社会福祉サービス資源を整えるなど行い、就職活動や日常生活の不安を軽減、社会復帰を促進できたことを経験しました。僭越な感想かとも思いますが、この患者さんの困っていたことを、少しは解決でき、人生を変えたような気がします。

AIにはできないコミュニケーション能力、挑戦する場も豊富

リハビリテーション科医としての現場では、セラピスト、MSW、Ns、ケアマネなどいろいろな職種と関わり、人と接触することが多いのが特色でもあります。

個人的には慢性期でリハビリテーション治療を集中的にできなくなった患者さんのADL改善に興味があります。

リハビリテーション科医は、幅広くいろいろな疾患、社会背景に関わることができ、やりがいもあります。今後、診断・治療にAI(人工知能)が関わってくる可能性ありますが、まだ人工知能では調整できないようなご本人・ご家族、社会サービスの調整が必要となることや、専門医の数が少ないために、需要は多いと思います。また、未開拓分野も多く、様々な挑戦が可能だと思いますので、人と違うことをしたい方にはおすすめです。

東京都内大学病院勤務医 30代 女性

医師としての豊富な知識で患者さんの生活に深く関われる魅力的な仕事

元々脳神経系の分野に興味があり、脳外科や神経内科に進むことを意識していましたが、実際の診療場面をみる中で、疾患の診断・治療だけでなく、患者さんや家族のその後の生活に携わっていきたいと考えるようになりました。

脳卒中後の患者さんに対し、予後を予測した上で方針を組み立て、精神的なケアも行いながら、患者さんが徐々に現状を受け入れていく流れを作り上げる主治医の姿を見て、リハビリテーション科医の魅力を再確認しました。

さらに研修を通じて、リハビリテーション科医は、内科、外科から小児等を含め、想像以上に幅広い知識が必要な、総合的な力が求められる科であると感じました。

今後の目標は、まずリハビリテーション医学・医療の全体を学んだ上で、その中から自分なりの専門分野を見つけていきたいと考えています。

医師として多方面の知識を生かしながら、患者さんの生活に深く関わっていくリハビリテーション科は、非常にやりがいのある、魅力的な科だと思います。

東京都内大学病院勤務医 20代 女性

ジェネラリストの部分とアグレッシブな側面を持つ

「リハビリテーション」という単語は聞いたことがありましたが、リハビリテーション科医という職業のイメージが全くつかなくて、面白そう、と思ったのが、リハビリテーション科医をめざしたきっかけです。

驚いたのは、自分がリハビリテーション科で「リハビリテーション科医です」と話すと、患者さんだけでなく、医師やコメディカルのスタッフも「え、リハビリテーション科医って何するの?」などの質問ばかりが来たことです。

研修開始までは、退院後生活のことまで考えて診るジェネラリストだと思っていましたが、 研修後は、運動療法のリスクをそれぞれの疾患で考えて処方したり、障害改善のために研究したりなど、アグレッシブな領域だと思ってより楽しくなりました。

医師としてやりたかったことがリハビリテーション科ではやれるはず

少しずつ障がい者に興味を持ってもらえる社会になっていると思いますが、まだ好奇の目に晒されている部分の多い社会です。障がい者も周囲の人も、認識を抜本的に変えられるような活動と、引き続き障害が改善する研究などをやってみたいと思っています。

リハビリテーション科医のイメージが湧かなくて、専攻するのを辞めていませんか? 1日の見学だけじゃわかりにくいくらい仕事が多岐に渡っていますが、きっと医師としてやりたかったことがリハビリテーション科でやれるはずです。自信もって専攻してください。

研修先:北海道内大学病院勤務医 20代 男性

全人的に治療に関われることが魅力

リハビリテーション科では、急性期から慢性期までの幅広い症例に関わることができ、「疾患」だけでなく、「全人的」に治療に関われると思ったことが、リハビリテーション科専門医をめざすきっかけでした。

経口摂取できない患者さんがミキサー食を食べられるようになった!

脳卒中後の球麻痺で、約半年間ほど一度も経口摂取していなかった患者さんに、バルーン訓練を1か月弱実施していただいたところ、ミキサー食まで食事形態を変更することができた症例が、印象に残っております。

学生時代はリハビリテーション科専門医の仕事を一つも知りませんでしたが、研修させていただく中で多岐にわたる分野に、リハビリテーション科が必要とされていることを知りました。今後は、リハビリテーション医学・医療はもちろんのこと、内科も幅広く診ることができる医師をめざし、研修させていただいております。とにかく幅広い分野に関われます。ぜひご検討ください。