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日本リハビリテーション医学会の概要

理事長挨拶

理事長挨拶

公益社団法人日本リハビリテーション医学会理事長
一般社団法人日本リハビリテーション医学教育推進機構理事長
京都府立医科大学特任教授
久保 俊一

 リハビリテーション医学とはさまざまな疾患・外傷・病態により生じた機能障害を回復し、残存した障害を克服しながら人々の「活動を育む」医学です。

 日常での「活動」としてあげられる、起き上がる、座る、立つ、歩く、手を使う、見る、聞く、話す、考える、衣服を着る、食事をする、排泄する、寝る、などが有機的に組み合わさって、掃除・洗濯・料理・買い物などの家庭での「活動」、就学・就労・余暇などの社会での「活動」につながっていきます。これら各種phaseの活動をリハビリテーション医学・医療では育みます。

 超高齢社会となった現在、リハビリテーション医学・医療の範囲は幅広くなっています。小児疾患や切断・骨折・脊髄損傷に加え、脳血管障害、運動器(脊椎・脊髄を含む)疾患、循環器・呼吸器・腎臓・内分泌代謝疾患、神経・筋疾患、リウマチ性疾患、摂食嚥下障害、がん、スポーツ外傷・障害などの疾患や障害が積み重なり、さらに周術期の身体機能障害の予防・回復、フレイル、サルコペニア、ロコモティブシンドロームなども加わり、ほぼ全診療科に関係する疾患、障害、病態が対象となっています。リハビリテーション医学・医療の役割は非常に大きくなっていると言えます。

 デジタル化や働き方改革など世の中の仕組みが急速に変わりつつあります。また、新型コロナウイルス感染症は、医療・介護・福祉に求められる対応を複雑にしました。しかしながら、このような状況にあってもヒトの活動を活発にすることができるリハビリテーション医学・医療の重要性はさらに高まったと考えております。

 本医学会にはたくさんの課題があります。ひとつひとつに真摯に取り組んでいきます。会員の皆様およびリハビリテーション医学・医療に関係する多くの方々のご支援とご鞭撻をいただけますよう、心からお願い申し上げます。

2020年8月