パラスポーツ
パラスポーツと、本ページの目的および指針
パラスポーツ
2011年にスポーツ基本法が制定され、その中で「スポーツは、障がい者が自主的かつ積極的にスポーツを行うことができるよう、障害の種類及び程度に応じ必要な配慮をしつつ推進されなければならない。」と定められています。
障がい者にとってスポーツは、健常者同様にまたはそれ以上に重要なものとなり、その環境整備を健常者が積極的に行っていくことになりました。
2012年に定められたスポーツ基本計画でも障害のある子供たちへのスポーツ機会の充実、地域スポーツ施設で障がい者も健常者と一緒にスポーツを楽しめるように方法、要器具などの開発、研究および人材育成を取り組むべき施策にあげています。リハビリテーション医学会でも2016年よりパラスポーツ委員会(旧:障がい者スポーツ委員会)を立ち上げました。これらの課題に積極的に取り組んで参ります。
- パラスポーツは、社会参加を目的とした(1)競技スポーツ、(2)市民スポーツ(生涯スポーツ)、日常生活の自立を目的としたスポーツ、(3)リハビリテーション スポーツ(機能回復訓練の一環として行われる医療的スポーツ)に大別されます。
- 障害のある人がスポーツを習慣づけている割合は20%未満と少なく、健常者の半分以下です。スポーツに出会う前に、多くは退院や社会復帰してしまっています。しかし、パラスポーツは、障害の種類や程度に応じてきわめて多様であり、簡単にはじめられる特徴をもっています。気軽にパラスポーツに接していただきたいです。
- パラスポーツを行うにあたって、その安全性が担保されなければいけません。健康状態をしっかりと把握し、障害に合ったスポーツを選ぶ必要があります。これに関しては、障がい者に対してスポーツがどれくらいの負荷になっているかの研究などもすすめられています。また、パラアスリートのメディカルチェックを行っている医療施設もあります。
- スポーツは、参加して楽しむことも重要ですが、観戦し、感動することも心身の健康に役立ちます。パラスポーツでは、プロ野球やJリーグのようなプロの競技はありませんが、世界のパラアスリートが集うパラリンピックがあります。国内では、ジャパンパラリンピックなどのトップレベルから地域レベルまでのたくさんの大会が実施されています。トップ選手の強化のためにナショナルトレーニングセンターが競技別強化に各地に設置されています。
パラスポーツの啓発と普及に際しては、多様性を十分に考慮しなければなりません。今後、すべての障がい者が障害の種類や程度に応じて、それぞれに適したスポーツやレクリエーションに参加できるよう、情報を提供する仕組みや社会環境を整備する必要があります。日本リハビリテーション医学会では、このホームページ上で情報を提供していく予定です。
本ページ公開の目的と使用指針
- 多くの障がい者、ならびに、パラスポーツに関わる関係者の方々に対して、パラスポーツに関する情報提供を行う目的で、パラスポーツ関連機関・団体リスト(リンク集)を作成し公開することと致しました。下記の項目にしたがってリンクなどを利用して下さい。
パラスポーツ全般について調べる
- 1. パラスポーツに関する教育・研究機関
- スポーツ基本計画にあるようにパラスポーツに関する学術的な教育や研究を行っている機関
- 2. パラスポーツに関する学術団体
- パラスポーツの学術的な研究や、パラスポーツの推進を行っている団体
- 3. パラスポーツのメディカルチェック
- 障がい者のスポーツを安全に推進するために障がい者専門のメディカルチェックを行っている医療施設など
- 4. パラリンピック競技ナショナルトレーニングセンター競技別強化拠点施設
- パラスポーツの練習拠点になっている施設の最新情報
- 5. 障がい者団体等
- パラスポーツ団体・施設・協議会への充実したリンク、最新情報の閲覧
- 6. 関係スポーツ団体
- 7. 官公庁等
- パラスポーツ情報は多くないが、管轄部門の連絡先や検索を利用しての情報入手
競技種目別パラスポーツについて調べる
- 8. パラスポーツ協会
- 各種目別のパラスポーツ協会のHP、それぞれの競技の紹介・ルール解説、大会記録など
- 9. パラスポーツ大会事務局
- 国内大会の紹介、案内
地域レベルパラスポーツについて調べる
- 10. 都道府県・指定都市パラスポーツ協会
- 都道府県・指定都市レベルのパラスポーツ施設の紹介、行事予定など
- 11. 地域のパラスポーツセンター
- 各地域レベルのパラスポーツ施設の紹介、行事予定など身近な情報