平成15年度 日本リハビリテーション医学会論文賞 選考結果のお知らせ

編集委員長(兼論文賞選考委員長) 赤居 正美

 日本リハビリテーション医学会には論文賞の表彰制度があり,論文賞選考内規(リハ医学38巻311頁)に基づいて,毎年1月に論文賞選考委員会を発足させ,選考作業を行っております.
 平成15年中の対象論文25編(原著22編,短報3編)に対し,各選考委員がテーマの独創性・重要性,研究デザイン,データの提示・解釈,論文の完成度の各項目について3段階で採点し,採点結果を集計いたしました.さらに平成16年3月12日に開催された論文賞選考委員会において,最優秀論文賞,優秀論文賞および奨励論文賞の各賞を選考しました.選考結果は翌日の理事会に報告され,承認を受けた上で,平成16年6月3日の第41回日本リハビリテーション医学会学術集会総会の場で,理事長から受賞者に賞状ならびに賞金が授与されました.論文賞受賞者と対象論文を下記にご報告いたします.
 多くの優れた研究成果を本誌に投稿されました会員各位に心から御礼申し上げますとともに,栄えある第4回論文賞の受賞者となられた方々の栄誉を讃えさせていただきます.なお,受賞者の喜びの声は,リハニュース22号(7月15日発行)に掲載されますので,是非ご一読ください.
 今回は,本学会誌にとって4回目の論文賞の選考作業でしたが,是非,多くの投稿を今後も本誌にお寄せいただき,リハビリテーション医学の発展にご協力いただけますよう,お願い申し上げます.

最優秀賞:森 信芳 氏
森 信芳,後藤葉子,黒澤 一,松本香好美,吉田一徳,南 尚義,金澤雅之,上月正博:脳死肺移植術前後のリハビリテーション:本邦第一例を含む連続4症例での検討.リハ医学 2003;40:293-301
優秀賞:都丸哲也 氏
都丸哲也:皮膚電気刺激および経頭蓋磁気刺激による大脳運動野の興奮性に関する研究.リハ医学 2003;40:757-765
奨励賞:佐古めぐみ 氏
佐古めぐみ:阻血による片側下肢の神経遮断が立位姿勢制御に与える影響.リハ医学 2003;40:537-545
優秀賞次点:山内秀樹 氏
山内秀樹,河井宏之,益子詔次,木村真規,宮野佐年,米本恭三:非荷重ならびに再荷重に伴う骨応答と等尺性抵抗運動の影響.リハ医学 2003;40:41-48
奨励賞次点:牛場潤一 氏
Junichi USHIBA, Yoshihisa MASAKADO, Yoko KOMUNE, Yutaka TOMITA: Compound projections from extensor carpi radialis longus to biceps brachii motoneurons in humans. Jpn J Rehabil Med 2003; 40: 600-609

(リハ医学41巻7号掲載)